≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 4−1 中京大学附属中京高校
(前半:1−1、後半:3−0)
≪得点者≫
●中京09番 (前半25分、中京08番右CK久保田ファンブル宮市押し込む)
●石毛秀樹 (前半31分、石毛がペナ手間で倒され得たFKを石毛が自ら)
●柴原 誠 (後半12分、右で諄也からの楔を受けた誠が持ち込みシュート)
●中原伸尚 (後半17分、誠ドリブルこぼれを走り込んだ伸尚がミドル)
●成田恭輔 (後半27分、右アーリークロスを成田ダイレクトで決める)
≪先発≫
---------柏瀬---------
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成田------誠------崇兆
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------石毛---渉-------
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伸尚--田代--犬飼--諄也
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--------久保田--------
◆選手交代
後半24分 OUT 渉 ⇒ IN 影山 (CF) ※4-4-2へ
後半32分 OUT 成田 ⇒ IN 飛天 (LSH)
後半37分 OUT 崇兆 ⇒ IN 藤嵜 (RSH)
後半41分 OUT 柏瀬 ⇒ IN 進藤 (RSH) ※藤嵜CFへ
≪後半41分以降≫
------影山--藤嵜------
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飛天--------------進藤
-------誠---石毛------
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伸尚--田代--犬飼--諄也
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--------久保田--------
開幕2連勝で迎えた第3節。
今年1部に昇格してきた中京大中京との対戦。
言わずと知れた宮市のいる高校だ。
確かに宮市は優れた選手なのかもしれないが、エスパルスにも将来有望な素晴らしい選手がいることを見せつけなければならないし、チームとしても個人としても格が違うところを見せつけてほしい。
エスパルスは前2節とマイナーチェンジをしてこの試合は今季初めから積極的に試している4−2−3−1で試合に臨む。
前々日の練習で八谷が脱臼し、タッキーも負傷中。
この試合のSUBにはU−15から石塚が招集された。
序盤から仕掛けるエスパルス。
試合の入りは前節と違い良く、サイドから徹底的に攻めて攻撃の形を構築する。
暁が序盤に石毛のスルーパスに抜け出し、シュートが正面、成田のクロスをインサイドで押し込むも枠外とビッグチャンスを2つ外してしまうと思わぬ形で失点してしまう。
25分。
中京に与えた右CK。キッカーは右足アウトサイドでトリッキーに中央に上げるもこのボールは誰にも合わず、久保田がキャッチ・・・ところがこのボールをこぼしてしまい、こぼれ球を宮市に押し込まれ先制点を与えてしまう。
この失点で目を覚ましたか、一つ一つのプレーの精度とスピードが格段と上がる。
中でも気を吐いたのがこの試合でプリンス初先発の1年生石毛。
GKのパンチングを拾い、持ち込もうとした石毛がペナ直前で倒されてFKを得る。
キッカーは石毛。
壁の上を越えてきっちりと決めて31分、同点。
前半のうちに逆転したいエスパルスに訪れた決定機、成田のフィードに裏を取り抜け出した誠、コントロールも決まりGKと一対一だったが、これは正面に打ってしまい決めきれず。
成田が持ち込んでシュートもサイドネットで決めれず。
前半終盤は完全に押し込んではいたが2点目が奪えず1−1で折り返す。
後半、この45分は完全にエスパルスの時間となった。
12分。逆転ゴールは誠。
崇兆の落としを諄也が受けて斜めの楔を誠に打つ。
誠はトラップから前にボールを出してニア上を狙い右足を一閃。
これが決まって2−1と逆転する。
17分、エスパルスが追加点。
誠がドリブルで強引に突破を試みるも相手に突かれてボールがこぼれる。
しかしこのこぼれに走り込んだノブが豪快に右足ミドル。
3−1と突き放す。
ダメ押しは27分。
犬飼が宮市を潰して奪ったボールを繋ぎ、石毛の右アーリークロスに対し走り込んだ成田がダイレクトで合わせ4−1。
成田はお決まりのパフォーマンスでガッツポーズ。
完全に試合を決め、押せ押せおエスパルス。
選手を入れ替えてもその勢いは変わらない。
この場面、右サイドからのスルーパスにニアで暁、ファーでカゲが反応するも暁はオフサイドポジションだったためプレーをやめるがカゲはオフサイドポジションではなかったためプレーを続け持ち込んで一対一を冷静に決める。
しかしこのプレーに対し副審がオフサイドの判定、主審も認める。
あまりにもお粗末な誤審、過失で一点を取り消される。
一回戦総当たりの短期決戦では1点の重み、得失点がかなり大きなウエイトを占めるだけに本当にあまりにもくだらない判定に泣かされた。
前節の明誠戦で崇兆がイエローカードを受けたが後に更新された公式記録だと事由は異議になっている。
崇兆本人も何も言っていないと言っているし、全くもって不可解な判定を受けた。
この試合でも全くもって根拠のないオフサイドで取り消されたゴール。
Jリーグの審判のレベルが残念なのだから、2種の大会のレベルでの判定など期待できないのではあるが、あまりにもお粗末な素人以下の審判には本当に勘弁してほしい。
選手たちは皆、将来をかけて真剣にサッカーをしているのだから。
遊びじゃないのだから。
試合はこのまま4−1で終了。
開幕3連勝を飾った。
それにしても石毛の獅子奮迅は先発起用に応えるベストパフォーマンスだった。
攻めて守ってと大車輪の活躍。
守っても1点は奪われたものの、宮市を完全に孤立させ後半は無力化に成功。
田代・犬飼がきちっとチャレンジ&カバーで挟み込み、前を向かせる場面もほとんどなく中京の攻撃を抑え込んだ。
それにしても中京の4−1−4−1?のシステムで前線に取り残された宮市のためのシステムは、あまりにも彼の個人能力に頼る部分が多すぎた。
彼を活かす一番の形なのかもしれないが、良くも悪くも宮市次第で、それは果たして彼のためになるのかというちょっとかわいそうな部分を感じた。
もちろん前節では3点を取るという相手のレベル次第で爆発してしまうレベルにはある才能なのだから素晴らしいものをもっているのだろうが、チームとしての形が淡白すぎて対応さえしっかりできれば彼の持ち味は半減してしまう。
シルフィードからグランパスに素直に行っていた方が彼のためだったと思うが、なぜ中京に進んだのかと悔やまなければ良いのだが・・・
中断期間まで残り2試合。
連戦にはなるが、29日の橘、そして5日のジュビロと残り2試合まで連勝を続ければ高円宮杯への道は大きく開く。
今年こそ、高円宮杯へ行くんだ。
まだまだ止まらないぞ!