≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 4−0 静岡学園高校
(前半:1−0、後半:3−0)
≪得点者≫
●柏瀬 暁 (前半26分、石毛のFKをゴール前で柏瀬が足先で合わせる)
●柏瀬 暁 (後半07分、オーバーラップした伸尚の左マイナス折り返しを柏瀬)
●柏瀬 暁 (後半12分、渉からのスルーパスを柏瀬がGKと1対1)
●柴原 誠 (後半39分、ドリブルで抜け出した誠が自ら決める)
≪先発≫
---------柏瀬---------
----------------------
----------誠----------
藤嵜--------------崇兆
------石毛---渉-------
----------------------
伸尚--田代--犬飼--諄也
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--------久保田--------
◆選手交代
後半34分 OUT 石毛 ⇒ IN 加里武 (CH)
後半34分 OUT 藤嵜 ⇒ IN 飛天 (LSH)
後半39分 OUT 柏瀬 ⇒ IN 加賀美 (CF)
後半41分 OUT 誠 ⇒ IN 進藤 (OH)
後半47分 OUT 崇兆 ⇒ IN 直樹 (LSH)※飛天RSHへ
≪後半47分以降≫
--------加賀美--------
----------------------
---------進藤---------
直樹--------------飛天
-----加里武--渉-------
----------------------
伸尚--田代--犬飼--諄也
----------------------
--------久保田--------
≪警告≫
●柏瀬 暁 (前半39分、反スポーツ的行為)
プリンスリーグ第7節。
ここまで4勝2分で3位のエスパルス。
対するは5勝1分で1位の静岡学園。
無敗同士の対戦、そしてこの試合に勝った方が優勝へ一歩近づくという今大会エスパルスにとっての大一番。
数々の因縁を持つ静学との対戦なだけに、前日の練習からも選手の気持ちを感じさせ、もちろん俺たちも相当な気持ちでこの一戦に臨む。
あいにくの小雨の中運命の試合がキックオフ。
序盤はお互いに守備から入る展開ではあったがファーストシュートはエスパルスが早い時間に打ち流れを引き寄せる。
崇兆が削られるもノーファール。
久保田も雨という難しいコンディションの中良く集中していてゴールにカギを掛ける。
前半26分。FKのチャンス。
石毛の軽いキックでゴール前にボールを送ると、
ボールはDFとGKの前に落ち、暁が右足を必死に伸ばしボールに触る。
ボールに対する執念で押し込んだシュートが決まり、先制点!
前半の終盤は若干静学に押し込まれる部分もあったが、先制点を奪ったことで落ち着いて対応でき、正直負ける気がしない内容ではあったが、油断は禁物。
後半立ち上がりに一気に試合を決めたい。
そして7分。
暁が右サイドに開いて崇兆に落とす。
さらに崇兆は上がってきた諄也に落とし、諄也が突っかける。
このボールはDFに止められるも、こぼれを誠が拾う。
相手に囲まれながらもキープした誠がボールを離したところをゴッツがカバーしダイレクトで左サイドを駆け上がったノブに落とす。
ダイレクトで誠に楔を送ると、このボールを誠がまたもダイレクトの足裏で落とす。
パス&ゴーで攻め上がったノブが勢いそのままにDF2人の間を駆け抜ける。
GKと一対一になったところでノブは右足アウトサイドでマイナス気味に落とす。
このボールを暁が体を畳みながらきっちりと左足で合わせて2−0!
ちなみに新聞報道によるとこのゴールが岡崎のデンマーク戦でのゴールの再現と報じられているようだが、某所ではなぜか「ルーマニア戦」という意味不明な記載がされていたので、ここで正しく記載しておく。
カゲが怪我している中、一人で前線を託され苦しんできた男には、エースとしての自覚を植えつけさせる強烈なインパクトが必要だった。
そしてそのインパクトは2点目をとってすぐの5分後に訪れる。
12分。
渉が中央の密集地帯をドリブル突破。渉はこういう密集をドリブルで駆け抜けるのは抜群にうまい。
暁が左に開きながらボールを待つと、渉が倒れ込みながらスルーパスを送る。
ドリブルで持ち込んで右足インサイドできっちりとニアサイドを抜く。
今まで決めるところを決められず苦しんだエースはこの日覚醒した。
静学に通う2人の連携から生まれた素晴らしいゴールで3−0と早くも試合を決める。
誠のヒールショット。正にTechnique!正にIntelligence!
崇兆のクロスにゴッツがスライディングで滑り込むも惜しくも触れず。
プリンス初ゴールはお預けとなった。
3点目以降攻めてはいるもののゴールが奪えなかったが39分にダメ押し弾。
交代出場したばかりの加里武のインターセプトから誠が抜け出してドリブル突破。
DFからチャージを受けながらも振り切って左足で右サイドネットに流し込んだ。
これで4−0!
このあとは交代を使いながら試合をクローズ。
そして試合終了の笛。
6年ぶりの対静学の勝利。俺自身下部組織の応援を始めてからやっとの初勝利だ。
ユースの選手たちの中には静学に通う選手も多く、過去試合に負けるたびに学校で貶されてきたという。
某所では俺たちのことは無論、ユースの大切な選手のことを貶されたこともある。
悔しい思いを何度もして掴み取った勝利は格別だ。
ユースの勝ちロコに足りなかったワンピースのパルちゃんもキャプテンの手に収まり大盛り上がりの勝ちロコが始まる。
第1節からブブゼラを使っての勝ちロコをやってるけど、一番良いアクセントになった!別にW杯意識しているわけではありませんよ。
弾ける笑顔、普段クールな選手でさえこれだけの弾け方をくれる。
この笑顔を見るためなら雨で濡れて臭く重くなった幕を干すことなんて全く苦にならないぜ!
選手が下がったあとも勝利の余韻は冷めることはなく、ガニャーの舞で盛りあがった。
18:15から行われた清水商業vs藤枝明誠の試合は1−0で清商が勝ち、残り2節という中で6年ぶりの高円宮杯出場が決まった。
次節、海星高校に勝利すれば来年からの全国リーグ出場が決まる。
しかし、目指すのは「優勝」だ。
目の前の敵を一つ一つきっちりと倒していこう!
優勝までマジック2。
心ひとつ燃えろ清水ユース