adidas CUP 2010
第25回 日本クラブユース選手権(U-15)大会
決勝トーナメント 準決勝
清水エスパルス vs 浦和レッズ at Jヴィレッジスタジアム
≪試合結果≫ ※40分ハーフ
清水エスパルス 2−1 浦和レッズ
(前半:0−1、後半:2−0)
≪得点者≫
●浦和10番 (前半13分、浦和13番の左CKを浦和10番が中央ヘディング)
●北川航也 (後半27分、ボールを受けた北川が20mグラウンダーミドル)
●北川航也 (後半36分、スルーパスに抜け出した北川がGKと1対1)
≪先発≫
------海野--聖矢------
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西澤--------------大木
------宮本--浅沼------
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菊池--粟冠--大我--水谷
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---------山川---------
◆選手交代
前半28分 OUT 西澤 ⇒ IN 北川 (FW) ※海野LSHへ
後半11分 OUT 海野 ⇒ IN 丸山 (CH) ※浅沼LSHへ
後半22分 OUT 大木 ⇒ IN 柳沢 (RSH)
※後半から太鼓を叩いたため、写真は前半のみです。
いよいよやってきた準決勝。
例年厳しくなるJ村の幕規制に比べ、スタジアムでは幕の規制はほとんどない。
この試合に向けて静岡を出発し、大量のマテリアルを持って準決勝に挑む。
Nさんのオレンジ旗を200本弱。スタジアムをオレンジに染め、幕を全て張る。
準備は完了。
対する浦和側の幕。
サブフットサルコートでアップをする選手たち。
声をかけるにも、選手の目は研ぎ澄まされ、あまり多くを話すのを遠慮せざるをえない集中力を感じた。
いい雰囲気だ。
スタジアムならでは。アンセムにのせて選手が入場。
前日欠場した大我も復帰した。
集合写真を撮影してピッチに散る。
前半開始。
ファーストシュートはエスパルス。航汰が打ったものの、そこからは防戦一方。
立て続けのCK、FKに耐えたものの、前半13分の左CKを10番関根に頭で合わされ失点。
その後も浦和の前線からの積極的なプレッシングにボールが落ち着かず、ミスを連発。
決定的なシーンを作ることすらままならず、前半を0−1。
今大会初めてビハインドで前半を折り返すこととなる。
後半も立ち上がりから2点目を狙いにくる浦和ペース。
選手交代などで試行錯誤を試みてエスパルスも徐々に反撃の狼煙を上げ始めるも、浦和も集中して守り、同点のチャンスをつんでいく。
浦和の生命線であるプレッシングが後半20分をすぎるとパタりと足が止まる。
気温29℃、湿度77%の酷暑では致し方ない。
このチャンスをエスパルスは見逃さなかった。
後半27分、左サイドからのスローインを菊池が入れて大和が胸トラップから右足で落とすと、航也がワントラップで右にボールを流し一人を交わす。
流したボールに対し航也は迷うことなく右足を一閃。
ゴール右隅にボールは吸い込まれ同点とする。
このゴールで波に乗るかと思われたが浦和が意地をみせ、猛攻をしかける。
右CKからヘディングがバーを叩くなど運にも恵まれ、ゴールを許さない。
そして試合が決まる。
後半36分、陸が左足で縦に楔を入れると聖矢が潰れ、裏にボールが流れる。
このボールに航也が反応。浦和DFと競いながらボールに追いつきDFを振り切ってGKとの一対一。
ドリブルで運び、ゴール左に流し込み逆転。
ついにエスパルスがリードを奪う。
最後の浦和の攻撃を跳ね返し、試合終了の笛。
敗れた浦和の選手だけでなく、勝ったエスパルスの選手たちまでも倒れこむ選手までもいたタフな試合だった。
準決勝を勝利し、決勝進出。
亜人夢らの世代以来の決勝となった。
