東海地域リーグ (U-15) 2010
後期リーグ 最終節
清水エスパルス vs 名古屋FC at 上大之郷グラウンド
≪試合結果≫ ※40分ハーフ
清水エスパルス 6−1 名古屋FC
(前半:5−1、後半:1−0)
≪得点者≫
●鈴木聖矢 (前半01分、宮本のパスを受けた聖矢がGK1対1を決める)
●中村大我 (前半05分、浅沼左CKをニアで中村がヘディングシュート)
●柳沢拓弥 (前半14分、右サイドを柳沢がドリブル突破ニア突き刺す)
●名古OG (前半18分、名古屋FC9番が中央突破し左からOGを誘う)
●清水OG (前半19分、聖矢右クロスを浅沼ヘッド相手足に当たりOG)
●大木凌多 (前半37分、聖矢パスに抜け出した大木が右からループ弾)
●和田拓真 (後半39分、菊池左クロスこぼれを和田がファー押し込む)
≪先発≫
------聖矢--大木------
----------------------
西澤--------------柳沢
------宮本--浅沼------
----------------------
菊池--武田--中村--水谷
----------------------
---------石塚---------
◆選手交代
後半00分 OUT 大木 ⇒ IN 丸 山 (CH)※浅沼CFへ
後半15分 OUT 宮本 ⇒ IN 望 月 (CF)※浅沼CHへ
後半19分 OUT 西澤 ⇒ IN 三ツ井 (CH)※丸山LSHへ
後半30分 OUT 水谷 ⇒ IN 秋 山 (RSB)
後半33分 OUT 石塚 ⇒ IN 朝 倉 (GK)
後半33分 OUT 柳沢 ⇒ IN 和 田 (RSH)
≪後半33分以降≫
------望月--聖矢------
----------------------
丸山--------------和田
-----三ツ井-浅沼------
----------------------
菊池--武田--中村--秋山
----------------------
---------朝倉---------
後期リーグ最終節。
後期リーグとはいえ、この大会は前期・後期の通期制で行われており、勝ち点も前期の成績に加えての成績で争う。
ここまでのエスパルスの後期リーグの成績は、第1節でジュビロ沼津に3−0、第2節でジュビロ磐田にクラセン決勝のリベンジをされて0−1で敗れ、2位に転落するも第3節で名古屋グランパスを4−1で下し再び首位に立って最終節の第4節名古屋FC戦を迎えた。
この試合で名古屋FCに勝利すれば自力での優勝が決まり、東海リーグ優勝枠での高円宮杯へ出場が決まる。
最終節の先発はここまでのメンバーからキャプテン海野を累積警告による出場停止で欠き、2年生FW航也を負傷?によって欠き、前節に続きCBの陸も負傷がまだ完全に癒えておらずベンチスタートとなった。
航也のところに凌多、海野のところに健太、陸のところは前節に続き健人が務める。
名古屋FCボールでキックオフ。
試合はいきなり動く。
1分。
航汰のスルーパスを受けた聖矢がGKと一対一。
これを左足できっちりと決めて1−0。
勢いそのままに追加点。
5分。
左CKから大和が鋭いボールを入れると、ニアでGKの前のポジションに入った大我がヘディングで叩き込み2−0。
14分。
拓弥が右サイドでボールを受けて縦に勝負。
そのままドリブルで運びエリア右からシュートを放ちニアを抜いて3−0。
3点取って油断したのか、18分には失点。
大我が最終ラインでボールを持ったところに名古屋FCのFWがチェイス。
そのままボールを奪って石塚と一対一になるも左に交わしたところでドリブルが乱れてシュートコースを失い中に折り返すとこれを懸命にクリアを試みた大我に当たってしまいオウンゴールで1点を献上。
19分。
右サイドに流れた聖矢がマイナス気味にクロスを入れると、大和が走り込んでニアでヘディングで叩く。ボールはファーサイドの良いコースに飛ぶと最後は名古屋FCのDFに当たってオウンゴール。4−1とする。
37分。
一旦ゲームはスコア上落ち着きを取り戻したが、攻めきれない中前半終了間際に追加点。
聖矢のパスを受けた凌多がドリブルで運んでGKと一対一。
交わしきれず時間がかかり囲まれるも最後は凌多がループシュートがGK、ゴールカバーに入ったDFの頭を越えてネットに吸い込まれ5−1。
ATは1分。会場担当のジュビロ磐田JYの鈴木秀人コーチが控えめに場内に提示。
そのまま前半は終え5−1で折り返す。
スコア上は完全に試合を支配しているが、まだやれると前節のグランパス戦を見たあとでは感じてしまう前半だった。
後半開始。凌多に代えてマルを投入。マルがCHに入り、大和がCFへ。
前半の終盤と同様後半立ち上がりもプレーがどうもチグハグ。
聖矢が倒され得たPKのチャンスも自ら蹴るもGKに防がれてしまい得点ならず。
合計6枚のカードを使い、フレッシュな選手を投入し打開を図るもなかなかゴールへと繋がらなかったものの、39分にやっと後半最初のゴールが生まれる。
左サイド菊池のクロスに対してDFの体に当たってコースが変わったところをファーで詰めていた拓真が押し込んで6−1と試合を決める。
試合はこのまま終了。6−1で名古屋FCを倒して東海リーグ優勝を決めた。
目標である2冠への挑戦権である高円宮杯全日本ユースサッカー選手権 (U-15)大会への出場権を獲得した。
試合内容では今大会でのワーストゲームではあるが、きっちりと結果としては残すことができた。
なかなか相手が警戒している中に飛び込んでいくというのは難しいことではあるが、日本クラブユース選手権優勝チームとしてのプライドを守り優勝を勝ち取った。
最後に。
この日の主審は本当に酷かった。
ちょっとした競り合いの中でのプレーが全て笛によって止められて試合にならない。
主審も人だからミスはある。
ミスによって勝敗が左右されることだってある。
この日の主審は試合のスコアそのものを左右するレベルの誤審というものはなかった。
ただ、競り合いの中でのチャージに関してこの年代で無暗に笛を吹いて止めることをして何のためになるのだろうか?
フェアプレーで、ノーファールでボールを奪う技術は大切だ。
しかしながらプロを目指している彼らにとって多少荒削りなプレーでもボールに対する執着心を削ぐような判定を繰り返していたら、世界に通用する押されても引っ張られても倒れない選手など出てこない。
倒れれば笛を吹いてくれる主審がいれば選手はバタバタ倒れる。
それでは選手の育成もこうもない。
試合を裁くというのは彼らの未来へと繋がる試合に関わっているんだという自負のもと一緒にサッカーを創っていってほしい。