Jユースカップ2010
第18回Jリーグユース選手権大会
グループリーグ
Hグループ
第六節
清水エスパルス vs ガンバ大阪 at 万博記念公園陸上競技場
≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 2−0 ガンバ大阪
(前半:1−0、後半:1−0)
≪得点者≫
●柏瀬 暁 (前半01分、誠左ショートCK成田クロスをヘディング)
●柏瀬 暁 (後半43分、成田右CKをファーでヘディングシュート)
≪先発≫
---------柏瀬---------
----------------------
----------誠----------
成田--------------祐也
-------渉---崇兆------
----------------------
飛天--田代--藤嵜--和磨
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--------久保田--------
◆選手交代
後半34分 OUT 渉 ⇒ IN 石毛 (CH)
後半36分 OUT 藤嵜 ⇒ IN 江井 (CB)
後半41分 OUT 祐也 ⇒ IN 加里武 (RSH)
後半45分 OUT 崇兆 ⇒ IN 加賀美 (CF) ※4-4-2へ
≪後半45分以降≫
-----加賀美-柏瀬------
----------------------
成田---------------誠-
-----加里武-石毛------
----------------------
飛天--田代--江井--和磨
----------------------
--------久保田--------
グループリーグもいよいよ最終節。
2位の座を奪いあうガンバとのアウェーゲーム。
そしてこの試合はJリーグ第32節ガンバ大阪vs湘南ベルマーレのあとに行われる後座試合としての開催だ。
下部組織出身者が多いガンバのトップの試合の後なだけに多くのガンバサポーターが残って試合を応援することが予想されるだけにホームで完封勝利しているとはいえ、引き分け以上で決勝トーナメント進出決定というアドバンテージがあるとはいえ、決して楽な試合ではない。
ガンバスタッフの厚意によって1時間しか時間はなかったがアウェースタンドを比較的自由に使わせていただき円滑に幕も入れることができた。
犬飼の出場停止によってポッカリ空いたCBの位置には本来FW登録のマルチプレーヤーのゴッツが入る。
実に9月20日の高円宮杯ROUND16立正大淞南高校戦以来のCBでの出場だが、直前に行われた翔洋とのTMでは卒なくこなしていただけにこの試合でのゴッツのプレーに期待が高まる。
CHの位置には崇兆が戻ってきて、石毛が前節の京都戦でのリバウンドがあって今週別メニュー調整が続いたためにベンチスタート。
カゲも別メニュー調整から復帰しベンチ入りとなった。
トラメガを使って残ったサポーターに対して応援を呼び掛けるガンバサポーターに対し、約10人のエスパルスサポーターも万博に集い、最終節がキックオフ。
試合開始直後から積極的に試合を進めようとするエスパルス。
そしてキックオフ直後に早速左CKを得る。
このCKをショートで誠が寄ってきた成田に出すと成田はルックアップでニアサイドにクロスを入れる。
このボールに対し暁がヘディングを突き刺して開始1分、電光石火の先制点を奪う。
この1点のリードによって勝利がグループ突破の最低条件となるガンバには2点が必要となり、エスパルスは大きなアドバンテージをものにする。
このゴールによって前に出るガンバに対し、しっかりとブロックを作って守りを固めるエスパルス。
ガンバのパスサッカーに対し、この日はボールが入った相手を自由に前を向かせないようにプレッシング。
ガンバもこのプレスにボールを失うことなく、サイドにサイドのボールを送る。
ここでSBとSHでサンドしてボールを狩りにいく。
ガンバの攻撃にうまく対処した。
それでもサイドに長いボールを裏に送って仕掛けてくる攻撃にエスパルスも守勢に回る時間が多く、前半はとにかく耐える時間が多かった。
だが、そこに立ちふさがったのはGK久保田。
とにかく抜群の集中と判断でゴールを守る。
久保田の素晴らしいプレーとDFライン、MF、FWと全員が絶対に勝つという気持ちを全面に出してプレーし前半を1−0とリードして終える。
後半開始メンバー交代なし。
ガンバはFWを代えてきた。
後半もガンバがボールを回してエスパルスが喰らいつく形。
だが、前回ホームで戦ったとき同様に、とにかくパスサッカーにこだわり、手数が一つ二つ多くなることでエスパルスも対応する時間ができて事なきを得るというシーンが目立つ。
京都のようにシンプルにゴールに直結されるプレーをされるよりか、しっかりと集中力さえ保てばゴールを守れるという自信さえ感じさせる堂々としたプレー。
選手交代をしながら徐々に時間が経つにつれて焦りを感じずにはいられないガンバが雑になってきたところでこちらも徐々に高い位置でボールを奪えるようになり、暁が体を張って、誠が、崇兆が展開し、成田が、祐也が飛び出して攻め込む。
エスパルスにアクシデントが起きたのは後半34分と36分。
渉が負傷交代で骨折の疑い、そしてゴッツが体調不良で交代を余儀なくされてしまう。
渉に代わって石毛がCHに入り、ゴッツに代わって江井がCBに入る。
石毛が中盤で良く顔を出し、崇兆と石毛で前への推進力が高まり止めの2点目を奪いにかかる。
終盤ガンバがエスパルス陣内に攻め込みたい時間帯には攻め疲れか、完全にゲームを支配。
走り回った祐也を加里武と代えてリスクマネージメントも怠ることなくした41分。
そして43分。
右CKを得るとキッカーは成田。
ボールをファーサイドに送ると暁がこの日2点目のヘディングシュートを決める。
これで勝負あり。
45分に打撲によって負傷交代となった崇兆に代わって加賀美が出場し4−4−2にフォーメーションをシフト。
AT3分、最後までしっかりと集中を切らさずゴールに蓋をしてタイムアップ。
2−0でガンバを撃破。
とにかく全員頑張った。
とにかく全員良く走った。
とにかく全員良く集中した。
エスパルスユースの勝ちたい気持ちが完全にガンバユースを飲み込んだ。
そしてこれで2位が確定し決勝トーナメント進出を決めた。
次戦は12月5日。新設されたばかりの堺ナショナルトレーニングセンターで一回戦。
西日本代表で出場のアミーゴス鹿児島と戦う。
2年前の塩釜FCに喰らった下剋上。今年は同じ轍は踏まない。
マリノスタウンに行くぞ。長居に行くぞ。
まだまだこのチームでの戦いは終わらせない。