平成22年度
第2回 静岡県U-14サッカーリーグ
兼JFAプレミアカップ2011静岡県予選
第9節
清水エスパルス vs ジュビロ磐田 at 藤枝市民グラウンド
≪試合結果≫ ※35分ハーフ
清水エスパルス 4−2 ジュビロ磐田
(前半:2−1、後半:2−1)
≪得点者≫
●磐田14番 (前半03分、鈴掛の左折り返しを高部押し込む。)
●北川 航也 (前半32分、ペナ内混戦の中でのこぼれを左足で叩きこむ。)
●北川 航也 (前半34分、頼の右クロスをDFがクリアミス、一度はGKに止められるも再び。)
●深澤優太郎 (後半07分、和希右FKを中央ヘッド。)
●磐田12番 (後半29分、左クロスを鈴掛ヘッド。)
●磐田オウンゴール(後半33分、右CKをファーで航汰ヘッドもDFがクリアもDFに当たりOG。)
≪先発≫
------大塚--北川------
----------------------
ヒロ--------------水谷
------宮本--杉山------
----------------------
鈴木--斉藤--深澤--杉本
----------------------
---------山川---------
この試合を含めてあと2試合。いよいよ佳境のU−14リーグ。
このジュビロとの直接対決が、JFAプレミアカップ東海大会への切符を占う一大決戦だ。
勝ち点2差で首位を全勝で走る磐田。この試合で敗れることがあれば勝ち点差が5に開き、エスパルスの優勝、プレミア東海大会への出場権を失う。
ここまでわずか失点1の磐田に対し、得点41と圧倒的な攻撃力のエスパルス。
盾と矛はどちらが勝つのか。
キックオフから試合は大きく動く。
藤枝市民の枯れた夏芝に対し、プレーが消極的になりミスを連発したのはエスパルス。
パスが繋がらず、ショートカウンターの嵐を浴びる。
そして3分。
カウンターから左サイド鈴掛がグラウンダーで折り返すと、ニアサイドに走りこんだ高部が山川より先にボールに入り合わせて先制。
磐田が先手を奪う。
これで目を覚ますのかと思われたが、まだまだ時間がかかった。
相変わらずのパスが繋がらない状況で磐田の積極的なプレーに飲まれボールを回すも仕掛けどころでしっかりと対応してくる磐田にシュートもままならず。
山川の好守もあり1点以上は与えないで耐えるも、松原に一対一の決定機を与えてしまうもゴール左にわずかに外し事無きを得る。
これが結果論、試合のターニングポイント。
このあとの32分。
右サイドからジワジワと中に攻め込んで、ペナ内でボールがこぼれたところを航也。
体をしっかりと畳みながら左足でインパクト。ゴール左上に突き刺し同点ゴールを奪う。
さらに34分。
右サイドオーバーラップした頼のグラウンダークロスを磐田DFがクリアミス。
ボールは航也の足元に収まりGKとの一対一。一度はストップされるもリバウンドを自ら押し込んで2−1と逆転して前半を折り返す。
後半開始、選手交代なし。
後半DFラインが奮闘する。
最後のところで優太郎が体を投げ出して守りきる場面が目立つ。
そして7分には和希の右からのFK。ストレートボールを後半大活躍の優太郎がヘディングで決めて追加点。3−1とする。
ここで試合はスコア上落ち着きを見せる。
磐田も虎視眈々と追い上げを狙うも、DFラインをコンパクトに保ち、裏を狙われても山川の素早い判断で飛び出してセービングなどDF面での工夫も見られた。
後半28分。
松原を倒し、斉藤にイエローカード。
この場面、松原は激高し、ピッチを蹴りつけるなどの悪態を晒した。
スポーツマンとしてあるべき姿ではないが、その姿はここ最近の大人しい選手たちにはない気持ちを感じさせた。
結果磐田は負けることになるのだが、試合終了の笛と同時にピッチに倒れこみ、涙を流したのは彼一人。
小学生時代から超エリートとして持て囃され、JYに入ってからは以前ほどの評判は聞かない。
同世代の航也とは大きく差は開いている。
そんな彼のこれからに一人のサッカー好きとして俺は大きな興味を感じた。
不甲斐ないチーム、不甲斐ない自分にイライラがMAXに達したのだろうが、その気持ちを前面に出してプレーする姿、今後エスパルスの前に立ちふさがる時が来る。
この試合の悔しさはきっと彼を成長させる。
今後対戦するときはもっと良い試合をしよう。
試合に戻る。
チャンスはあるも決めきれないでいると29分。
斉藤のファールで得たFKからボールを回して左クロスを鈴掛が中央ヘッドで合わせて3−2と一点差に迫る。
33分。試合を決める。
右CKのチャンスにファーサイドで航汰が合わせるとゴールライン上でDFがクリア。
しかしこのクリアボールが磐田の選手に当たりゴールラインを超える。
オウンゴールでダメ押しの4点目。
再び二点差にリードを広げる。
試合はこのまま終了。
4−2と宿敵磐田を倒し、静岡ダービーを制した。
素晴らしい、ファイトした、熱い試合だった。
逆境にも臆することなくプレーを続けた結果の結果。
気持ちの入った試合に応援にも力が入った。
素晴らしい試合でした。
これで磐田を首位から引きずり下ろし、首位に立つ。次節勝利すればU−14リーグ優勝し2連覇達成。
そしてJFAプレミアカップ東海大会への出場権を得る。
あと一つ。そのあと一つが大切だ。
ナイスゲームを台無しにしないように、頑張れSUPER ORANGE BOYS!