日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
東海大会
準決勝
清水エスパルス vs ジュビロ磐田 at ゆめりあサッカー場
≪試合結果≫ ※40分ハーフ
清水エスパルス 0−2 ジュビロ磐田
(前半:0−2、後半:0−0)
≪得点者≫
●久保田睦月(前半16分、左サイドから江井を交わしループ。)
●新 村 陸(前半23分、左から来た新村に対しタッキーブロックし、こぼれを押し込む。)
≪先発≫
---------柏瀬---------
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直樹--石毛---渉---祐也
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--------加里武--------
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拓磨--江井--犬飼--西村
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---------瀧川---------
サブ:八谷、和磨、拓弥、飛天、藤嵜、加賀美
◆選手交代
前半26分 OUT 直樹 ⇒ IN 加賀美(CF)※4-4-2BOX、石毛LSHへ
前半33分 OUT 江井 ⇒ IN 和磨(RSB)※西村CBへ
後半12分 OUT 祐也 ⇒ IN 藤嵜 (LWG)※4-3-3へ
≪後半12分以降≫
----藤嵜-柏瀬-加賀美--
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--石毛-----------渉---
--------加里武--------
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拓磨--西村--犬飼--和磨
----------------------
---------瀧川---------
昨年東海大会決勝で名古屋グランパスに敗れ準優勝だったエスパルス。
今年も準決勝からのスタートだが、昨年と違い1次リーグシードのジュビロとの対戦となり、一発勝負のデスマッチ。
勝った方が全国へ、負けた方が全国大会に行けないという最も大切な試合。
ゴッツが練習中に負傷し、ベンチ入りできるまで回復したものの先発では出場ならず。
CHの位置には渉が入り、4−1−4−1のシステムで試合開始。
ジュビロは今季プリンスリーグ東海でのシーズン。ここまで無失点で、今季まだ失点していなく守備が堅い。
この試合で敗れれば今年Jユースカップを除けば全国大会に一度も足を踏み入れれず、2年連続で東海の枠の中で過ごすという致命的な状態となることから考えれば、この試合に対して強い気持ちで挑むであろうことが予想された。
とにかく最初の1点、先制点が大きくこの試合では重要なキーになる。
試合開始直後のジュビロの攻撃を交わすとエスパルスのターン。
サイドをうまく使い攻撃を展開。
ただ、シュートまで持ち込むことができず、試合のペースは積極的にプレッシングを試みる磐田のペースへと移行する。
16分にはペナ左から久保田が切れ込み、1対1で江井を交わすと飛び出してきたタッキーを嘲笑うかのようなループシュートでネットを揺らしジュビロが先制。
23分にはロングボールのこぼれ、左サイドから流れてくるボールに対し新村が追いタッキーが突っ込んでセービングに出るがボールがこぼれ、リバウンドを新村が無人のゴールに流し込んで追加点。連続失点で0−2とビハインド。
すぐさま加賀美を投入し4−4−2へとシフトするが芝が長くボールが転がらないピッチに苦しみ、前半終了間際には江井に代えて和磨を投入する2枚目のカードを切るも好転せず。
前半40分を終え0−2。
後半開始。メンバー交代はなし。
もう攻めるしかない。
後半シュートまでは持ち込む形は増えるものの、枠に飛ばすシュートがなかなか出ない。
後半はきっちり守ってカウンターというサッカーをより緻密にしてきたジュビロに対し、試合を有利に進めるも、ボールを持たされている状態で相手がしっかりとブロックを形成していく中に突っ込んでいくようではなかなか崩しきれない。
12分にはゴッツを投入。
4−3−3のシステムでゴールを奪いに行く。
最後まで諦めず、ゴール前で勝負していくも、最後までネットを揺らすことができず。
0−2のまま、試合終了の笛を聞くことになる。
完敗。
磐田にしてやられたという感じ。
試合後、客席に挨拶にきた選手たち。
エスパルスはがっくりと肩を落とし、磐田の選手たちは輪を作り勝利は続くよを歌ってはしゃいでいた。
悔しかったが、逆にエスパルスが勝っていた時にここまでの喜びを、感情を表に出して喜んでいたかと思うと、そうでもなかったのではないかと思う。
それはやはりこの試合に懸ける磐田の選手たちの気持ちは想像以上に強いものであったということなんだろう。
幕を片づけている時も磐田のロッカールームから漏れ聞こえてくる声は歓喜の雄たけびのようなものが多く聞こえてきた。
プレミアリーグで切磋琢磨し、どこか相手に対し余裕をチラつかせていたのではないか。
一発勝負の試合の中でこの試合に懸ける想いに大きな差があったのは事実だ。
もちろん気持ち以外の部分で磐田はやりたいことをほぼパーフェクトにできた部分も大きい。
逆にエスパルスは全くやりたいことができなかった。
この悔しさをプレミアリーグで晴らさなければこの敗戦は本当に大きなものになってしまう。
しっかりと糧にできるように練習からしっかりと取り組んでほしい。