Jユースカップ2012
第20回Jリーグユース選手権大会
Gグループリーグ 第1戦
清水エスパルス vs ヴァンフォーレ甲府U-18 at 櫛形総合公園陸上競技場
≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 2−1 ヴァンフォーレ甲府U-18
(前半:0−0、後半:2−1)
≪得点者≫
●平岡右匡(後半22分、左CKのこぼれ球混戦の中から決める。)
●加賀美翔(後半31分、拓弥右クロスを中央でダイビングヘッド。)
●西澤健太(後半35分、右サイド抜け出した拓弥のシュートこぼれを押し込む。)
≪先発≫
--------加賀美--------
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航也--航汰--大和--拓弥
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---------飛天---------
----------------------
拓磨--準弥--西村--江井
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---------八谷---------
サブ:山川、菊池、麗司、岡田、健太、久保、聖矢
◆選手交代
後半16分 OUT 大和 ⇒ IN 健太(ROH)
後半28分 OUT 飛天 ⇒ IN 岡田(LSH)※航汰CH、航也OH、4-1-3-1-1へ
後半39分 OUT 江井 ⇒ IN 麗司(LCH)※拓弥RSB、航也RSH、4-2-3-1へ
後半47分 OUT 加賀美 ⇒ IN 聖矢(CF)
≪後半47分以降≫
---------聖矢---------
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岡田-----健太-----航也
----------------------
------麗司--航汰------
----------------------
拓磨--準弥--西村--拓弥
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---------八谷---------
≪警告≫
●江井亮太(後半21分、反紳士)
2012年シーズン最後の大会となるJユースカップが開幕。
エスパルスは一週遅れの開幕戦。
プレミアリーグで3位に浮上し、Jユースカップ、高校サッカー選手権の県予選のためにリーグは一時中断に入り、クラブユースチームはJユースカップのグループリーグを戦う。
エスパルスは京都サンガ、ヴァンフォーレ甲府、松本山雅とのGグループ。
先週先だって行われた甲府vs京都の試合は試合終了間際に京都が逆転勝ちで初戦を制した。
エスパルスの初戦はこの日が2戦目となるヴァンフォーレ甲府。
甲府は山梨県1部リーグを制し、プリンスリーグ参入戦を控えている。
今年のクラセン関東大会ではプレミアリーグの鹿島アントラーズを相手に1−1のドローで勝ち点を奪うなど、決して楽に勝てる相手ではない。
対してこの試合が初戦となるエスパルス。
徹がGKナショナルキャンプに召集されて不在。キャプテン八谷がゴールマウスを守る。
U−16アジア選手権で活躍し代表から帰還した航也航汰拓磨が揃って先発出場。
航也を左に配置する新しい形で試合に臨む。
試合開始からエスパルスが攻勢。
加賀美を中心に航也拓弥と両サイドから良い攻撃でチャンスを作る。
ところがゴールまでは奪えず、どこか消化不良な攻撃に終始。
甲府はカウンターからチャンスを作ろうとするもこちらも精度を欠き決定機に及ばず。
サイド攻撃に関しては持ち味を出すことができたが、中央から崩しが少なく、加賀美に入るボールが最終ラインからのフィードかサイドからのボールに限定され、攻撃のバリエーションに乏しい前半になってしまった。
もちろん甲府側がうまくオーガナイズされた守備でしっかりと人を掴み、自由にさせなかった。
試合はスコアレスのまま45分を経過。
後半開始、選手交代なし。
後半は甲府が序盤から攻勢に出る。
甲府の攻撃に対してしっかりとDF陣が集中して守り、反撃の機会を狙う。
16分、大和に代えて健太を投入。リズムを変えて先制点へ動き出すが、逆に甲府にゴールが生まれる。
22分。
左サイドからの突破を江井がファールで止めて警告を受けると、そこで与えた左FKはクリアして左CKへ。
このボールがファーサイドで混戦になり、掻き出せずにゴール前でのこぼれ球を平岡に決められて失点。
甲府に勢いを与える先制点が入る。
28分に飛天に代えて岡田を左サイドに配置。航汰をCHに。
航也を中央に入れ、航也は前にという指示から4−1−3−1−1のような形に。
失点し目が覚めたかギアが入りやっとエンジン全開。
徐々に相手にプレッシャーを強め相手のラインを下げさせ高い位置でのボールポゼッションができるようになり崩すチャンスが増える。
同点ゴールは31分。
航汰?が右サイドに展開。
拓弥が受けて右クロスをややアーリー気味に入れると、GKとDFの間に絶妙なボールが入り、DFの裏を取ったボールに対しダイビングヘッドで加賀美がボールに食らいつきネットを揺らす。
さらに35分。
航也とのワンツーで右サイド抜け出した拓弥がそのまま切れ込み右足強シュート。
GKが弾きゴール右に流すも、これに詰めていたのは健太。
健太のAチームでの公式戦初ゴールが決まって2−1とついに逆転に成功。
39分に江井に代えて麗司を投入。
航汰とのWボランチにして4−2−3−1へ。航也を右サイドに出して拓弥が一列下がってSBへ。
甲府が反撃に出る、焦りだしたところでしっかりとボールを保持して相手に思うように攻撃をさせず、エスパルスが残り時間もしっかりと試合をコントロール。
AT3分。
47分には加賀美を下げて聖矢を投入。
少ない時間ながら聖矢もチャンスを作った。
そしてそのまま試合終了。
終わってみれば地力の違いというのが一番しっくりくるような勝ち方ではあったが、大事な初戦をしっかりと逆転で勝利で終えることができたのは良かった。
中でも「育成だより」でゴールを狙うと公言していた拓弥がMVP級の活躍を魅せてくれた。
苦しむ2年生の中からヒーローが出て、これが刺激になってチームの活性化に繋がることを願う。
勝ちロコでは麗司が前に出されたかと思いきや拓磨がさすがのパフォーマンス。
まずは初戦をきっちり勝利し、次節京都とのアウェーでの大一番へと進む。
1位通過のためにはしっかりと勝ち点3を奪って帰ってきたいところ。
1週間しっかりと良い準備をして次週は勝負だ。