高円宮杯U-18
サッカーリーグ2013
プレミアリーグ イースト
第12節
清水エスパルス vs 流通経済大附属柏高校 at J-STEP
≪試合結果≫ ※45分ハーフ
清水エスパルス 5−3 流通経済大附属柏高校
(前半:2−1、後半:3−2)
≪得点者≫
●宮本航汰(前半13分、大和左CK中央ヘディングシュート突き刺す。)
●六本木空(前半17分、拓磨からボールを奪いGK一対一ループシュート。)
●北川航也(前半24分、丸山ダイアゴナルスルーパスに抜け出し決める。)
● OG (後半09分、エリア左森永折り返しを準弥クリアしきれず。)
●鈴木準弥(後半15分、大和左CKファーサイド準弥折返しハンドで得たPK自ら。)
●青木亮太(後半17分、ペナ内混戦から押し込む。)
●北川航也(後半29分、航汰スルーパス拓弥右クロスをダイビングヘッド突き刺す。)
●森主麗司(後半35分、ヒロショートCKから左クロス菊池ヘッドGK弾きヘディング。)
≪先発≫
---------航也---------
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岡田-----大和-----拓弥
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------航汰--麗司------
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拓磨--翔太--準弥--丸山
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--------高木和--------
サブ:山川、菊池、村松、ヒロ、久保、凌多、聖矢
◆選手交代
後半22分 OUT 岡田 ⇒ IN ヒロ(LSH)
後半23分 OUT 拓磨 ⇒ IN 菊池(LSB)
後半32分 OUT 大和 ⇒ IN 凌多(RSH)※拓弥OHへ
後半46分 OUT 航也 ⇒ IN 聖矢(CF)
後半47分 OUT 拓弥 ⇒ IN 久保(LSH)※ヒロOHへ
≪後半47分以降≫
---------聖矢---------
----------------------
久保-----ヒロ-----凌多
----------------------
------航汰--麗司------
----------------------
菊池--翔太--準弥--丸山
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--------高木和--------
≪警告≫
●北川航也(後半36分、反スポ)※累積2枚目
プレミアリーグ12節。
後半戦2連勝で良い形でスタートを切ったエスパルス。
ここまでリーグ6連勝中と絶好調だが、12節はいよいよ正念場、首位を独走する流通経済大附属柏高校との対戦。
第3節でのアウェイでの対戦では0−7と惨敗し、その後流経は首位を爆走する形となった。
流経との勝ち点差は9。今節を含め残り7試合となったリーグ戦でここで勝利し勝ち点6差に詰め寄らなければ、現実的に逆転優勝は絶望的となる。
すでに自力での優勝は叶わない状況ではあるが、ここで流経をしっかりと叩き、プレッシャーをかけていくことが優勝への唯一残されたカード。
エスパルスは前節の鹿島戦から先発は同じ11人。ベンチも前節は6人登録だったが、今節はその6人に1年生の村松航太が初のベンチ入り。
鹿島戦後にU−18日本代表遠征に召集されていた徹だったが、熱発で代表辞退、その後回復し今節は先発出場となった。
流経は前節JFAアカデミーとの対戦時にゴールも決めていたインターハイ得点王のエース立花が今節は不在。
それでも3節の対戦時にボコボコにされた森永など戦力は十二分に揃っているので油断などとてもできる相手ではない。
流経応援団30人強もJ−STEPにやってきて、最高の雰囲気でキックオフ。
序盤からエスパルスが強気で攻める。
流経も持ち前の運動量と鬼プレスで最前線からプレス。
試合が動いたのは13分。
拓磨が粘って得た左CK。
大和の入れたボールに中央準弥を超えたボールをヘディングで突き刺したのは航汰。
エスパルスが先制。
勢いづくエスパルスであったが、ミスから同点に追いつかれる。
17分。
ビルドアップでボールを受けた拓磨に猛チェイスの六本木がボールを奪取。
そのままペナに侵入し徹とGK一対一。
この場面で六本木はボールを足の甲に乗せて高く高く浮かせてループシュート。
これがゴールに吸い込まれ1−1の同点に。
リーグ序盤のエスパルスであればここからズルズルと失点を重ねるところだが、夏を超えたエスパルスはたくましくなって首位流経相手にも一切怯むことなく立ち向かう。
そして24分に勝ち越し。
右サイド中よりでボールを持った丸山が体を寄せられながらスルーパス。
航也が抜け出してGK一対一を冷静に決めて2−1とする。
ここからは一進一退の攻防。
前半2本のシュートが右ポストに助けられる場面もあり、相手を圧倒することはできなかったが、この日顕著に見られたのが、最終ラインへのプレスに対してのDF陣の対応が自信を持って対応できていたこと。
今までなら寄せられたらとりあえず航也両SHの裏に蹴ってやりすごすという形が多かったが、寄せられても1ドリで相手を外してからパスまたはフィードとしっかりと意図のあるボールを送るように意識しているように感じられた。
結果的にそこから奪われてピンチを招く場面も何度かあったものの、適当に蹴らなかったことでセカンドを拾われまくって押し込まれる展開にならなかったというのも大きかった。
前半はその後スコアは動かず、2−1で折り返す。
後半開始選手交代なし。
流経は2枚替え。同点ゴールの六本木を下げた。
静学戦、鹿島戦と後半の入りが良くなかっただけに、序盤を大事にやり過ごしたいところであったが、9分に失点。
エリア左に侵入した森永の左折り返しを準弥が懸命に足を伸ばしてクリアを試みるが間に合わずオウンゴール。
再び同点とされ2−2のスコアは振り出しに。
ここから目まぐるしく試合が動き出す。
15分。
大和の左CKは大きくファーサイドに揺さぶりこれに反応したのは準弥。
ヘディングで中央へ折り返すと、ジャーメインの手に当たりPKの判定。
今までPKは航也が蹴ってきたが、この場面はキャプテン準弥が自らボールをセットし、きっちりと決めて3−2と三度リードを奪う。
ところが17分。
ペナ内のこぼれ球を得点ランク2位の青木に決められ三度追いつかれ3−3とされる。
22分、23分とエスパルスはヒロ、菊池を岡田、拓磨に代えて連続交代。
一気に左サイドをテコ入れし打開を図る。
そんなヒロがキレキレで左サイドから中までドリブルで切れ込んだりとチャンスを演出。
気温33℃を超える晩夏のピッチでさすがの流経も徐々にスタミナが切れプレスが緩慢になる。
エスパルスの勝ち越し弾は29分。
中央航汰が相手に寄せられながらも右足アウトサイドで右サイドの拓弥にスルーパス。
拓弥はすぐさま中央に低めの右クロス。
中央航也がダイビングヘッドでこのボールを合わせてネットを揺らす。
4−3。エスパルスがまたもリード。
32分。大和に代えてスピードスター凌多をRSHに投入。拓弥を中央にスライド。
そして迎えた35分。
左CKのチャンス。
ヒロがショートでリスタートし、再びボールを受けると、右足で左クロス。
ニアサイド体を投げ出して途中出場の菊池がヘディングで合わせるもこれはGK正面をついてしまうが、GKが弾いて浮いたボールに突っ込んだのは麗司。
5−3とついにエスパルスが2点差にリードを広げる。
終盤流経も意地を見せてエスパルスゴールに迫るも徹もビッグセーブで守り、DF陣も体を張って守りきり、ATは4分。
聖矢、久保と3年生を投入し試合を締める。
5−3。試合終了。
3節の対戦時には手も足も出なかった相手に対し、終始先手を取って最後は打ち勝った、最後まで「勝ちたい」という気持ちがピッチからビシビシ伝わる素晴らしいゲームで首位流経を討ち取った。
これで首位との勝ち点差は6に縮まり、決して高くはないものの、優勝へわずかな希望の光を残すことができた。
次節はアウェイコンサドーレ札幌U−18との対戦。
同勝ち点で並び現在2位の札幌を倒し2位に浮上しよう。
もうここからは自分たちは全部勝って、流経の崩れることを祈るしかない。
自分たちにできること、目の前の敵を倒すことだけに全力を注ぎこもう。