本日、トップチームに清水エスパルスユース所属の成岡輝瑠の来期清水エスパルストップチームへの昇格が発表された。
コロナ禍でプレミアリーグが中止となる異例のシーズン。
昨年から出場機会は無かったが2種登録され、今年も2種登録された上での昇格。
ジュニアユースから清水エスパルスに加入し、中学2年生時には1学年上の3冠世代に加わる。
春の全国大会JFAプレミアカップではレギュラーとして全5試合に出場。大会ベストイレブンにも選出される。
ところが輝瑠はここから一度壁にぶち当たる。
抜群の存在感を発揮し全国優勝へ貢献するも、さすが3冠世代。常に試合には絡むもののレギュラー奪取とまではいかず、
夏の全国大会の日本クラブユース選手権では8試合中7試合に出場。チームは優勝し2冠目を獲得するもののほとんどの試合で途中出場という結果に不完全燃焼。
冬の全国大会の高円宮杯全日本ユース選手権では5試合全てに出場するものの、勝ちあがるに連れてスタメンから途中出場へと悔しさも合わさった3冠達成となる。
そんな本来であれば大満足な2年生時も、輝瑠にとっては不完全燃焼な1年を過ごし中学最終学年へ。
青島健大と2人、3冠を知る中心選手として大車輪の活躍。
U-15日本代表でも中心選手として背番号10番を背負うことも。
代表のイタリア遠征から帰国後そのまま大阪入り。
JFAプレミアカップの2連覇に貢献。
夏のクラ選、冬の高円宮杯では共に準決勝で敗れ3位という悔しい結果も、チームの芯として躍動する姿には力強さも兼ね備え順調にユースへ昇格。

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ユースでは1年生ながらプレミアリーグ開幕戦でいきなりの先発出場デビュー。
夏には日本クラブユース選手権での16年ぶりの優勝に貢献。冬にはJユースカップの準優勝に貢献。
2年時にはチームでの主軸として活躍するとともにU-17日本代表としてW杯へ出場。
クラブではボランチで出場することが多い輝瑠も、代表ではサイドのアタッカーとして出場し、日本代表のグループリーグ突破に貢献。
中盤から前はどこでも器用にこなせる万能型の選手だが、個人的には体の使い方と推進力に輝瑠の魅力を感じる。
170cm59kgと決して大柄な選手というわけではないが、体の入れ方が絶妙で懐に入ってのボール奪取には輝瑠のセンスをビシビシと感じる。
輝瑠のボールタッチが多い試合はボールがよく動き、サッカーに躍動感が生じる。
ひとたびボールを持ち出せば、両翼が一気に加速しボールを呼び込み、そこに綺麗にボールを刺し込む。
小柄ながらパンチのあるシュートも打てる。
ユースではまだFC岐阜を相手に大勝した試合の1点しか決めていないものの、多くの試合で惜しい!というシュートを何本も放ってきた。
ルヴァンカップやJリーグでの出場があるかどうかはわからないが、物怖じせずに果敢にファイトするプレーには、「良いぞ!輝瑠!」と思わず声を出して唸ってしまうプレーを魅せてくれるはず。
ユースでの活動も今年の状況ではどこまで満足にできるか難しいシーズンではあるが、トップへの練習参加等でのアピールがこのタイミングでの昇格決定に至ったのであろう。
まずは今シーズン、ユースでもしっかりチームの主軸としてチームを牽引し、来シーズン以降トップチームでもノビノビとプレーして欲しい。
頑張れ輝瑠!
©ゆうき @s_pulse__