一週遅れの開幕戦である第2節を橘とスコアレスドローで勝ち点1発進のエスパルス。
2戦目の相手は2節を終えて首位に立つ藤枝明誠高校。
高円宮杯を目指す上でもう取りこぼしは許されず首位とはいえきっちりと勝ち点3をもぎ取らなければならない。
≪先発≫
-------畑---カゲ------
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崇兆--------------諄也
------達也---誠-------
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稲毛--教史--田代--伸尚
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---------長島---------
序盤からミスを連発し、明誠に主導権に握られる。
パスを送っても受けたあとに出すところへの動き出しが皆無で、キープがままならないためすぐに寄せられて奪われショートカウンターを受ける。
悪循環は前半終了まで改善されることなく、33分に飯塚が抜け出し一対一を決めて失点。
0−1とビハインドで折り返す。
◆後半00分 OUT 伸尚 ⇒ IN 祐也 (RSH) ※諄也RSBへ
◆後半15分 OUT 影山 ⇒ IN 柏瀬 (CF)
◆後半29分 OUT 崇兆 ⇒ IN 渉 (RSH)
プロサッカークラブの下部組織であるユースチームは「育成」というものを主幹とし、必要以上に「勝利」というものに執着心を持たないという名分がることは重々承知です。
ただ、今日はちょっと絶望というかショックが大きすぎました。
俺の中での持論は「勝たなければ得られないものがあり、勝つことが何よりの育成」です。
勝つために前線に長身の選手を据えて、縦ポンのパワープレーサッカーを90分間持続すればおそらく多少の技術と精神力さえあれば勝てるでしょう。
そんなサッカーが糞だってのはわかっていますし、望んでいません。
ただ、負けて得る悔しさからのバネ、反発力はそれなりの大きな舞台での敗戦からしか得られません。
その典型的なのが一昨年のクラセン県予選でのHonda戦で引き分けたあと転げ落ちるようにプリンス2部に降格したときのようなもの。
今日の試合は何が何でも勝ち点を得るためのサッカーをしなけれなばならなかった。
最後まで自分たちがどうしたいのか伝わってこないサッカー。
勝ちたいのか、点を取りたいのかすらさっぱりわからないサッカー。
終盤負けていて、前線が前掛かりになってボールを欲しがっているのに、DFラインはビルドアップしようとしている。
ボールを引き出そうという動きもない。
何で、試合に出ている選手たちよりも、ピッチに出ることのできなかった、怪我でほぼ2年間苦しんでいる亜人夢が悔しがっているんだよ。
どんな状況だろうと俺達は応援するよ。
見捨てたりなんかしない。
ずっと見てきたから、ずっと応援してきたからわかるけど、相手との差なんて、ちっぽけなものなんだよ。
ボールに対する寄せの一歩。
奪われたあとの切り替えの一歩。
動き直しの一歩。
そして点を奪うという気持ち。
勝ちたいという気持ち。
ひとつひとつのちっぽけな差が結果試合としては大きな差となって現れた。
短期決戦のプリンスリーグ。
クラセンの中断を挟む前に立て直さなければ、中断明けには残留争いに巻き込まれる。
目標は高円宮杯だろ。
ここで2部に落ちたら必死で戦った去年1年間はなんだったんだよ。
ボールに対する執着心。
ゴールに対する執着心。
気持ちを見せてくれ。
戦う君たちが見たい。
頑張れオレンジの戦士たち、エスパルスの誇りを胸に戦え。