今回アトムが失踪して、初めての経験をいくつかしました。
今後万が一、これを見てくださっている方の周辺でこのようなことがあった時、何かのお役に立てるかと思い、事の顛末を記しておきます。
失踪したのは5月31日午後。
おばあしゃんが庭に出る際に、一緒にすり抜けたようですが、おばあしゃんはそれに全く気づきませんでした。いなくなっていることに気が付いたのは、一時間〜二時間は経っていたのではないかと思います。
まず、失踪時に最初にやらなければいけないのは、各所への届出です。
保険所、警察、動物愛護センター、市役所の環境レンジャー課(自治体によって名称が違います)、清掃局。
保険所や愛護センターは、猫が保護された場合、特徴を伝えておくと知らせてくれます。マイクロチップが入っていれば殺処分は免れるので、番号を伝えておきます。
警察は、各交番に似たような動物が保護されてないか確認したり、パトロールの際に気を付けてくれたりします。首輪をつけている場合は遺失物としての届出になりますが、首輪がない場合は、気を付けておきますという程度です。
市役所と清掃局は、不幸にも事故にあったりして亡くなった場合、遺体の処理をするので写真などの記録と照合することができます。
ただし、首輪をしていない動物に関しては、野良として処理し、記録も一切残さないそうで
す。
首輪の重要性を感じましたね〜。
A:俺は首輪はすかん!
アトムは首輪を絶対つけさせてくれないもんね〜。
失踪した翌日、ポスターとチラシを作成、同じ町内の270戸に投函、目立つ位置の電柱にポスターを貼付しました。
アトムの好きだったシーバの小袋を持ってカシャカシャ音をさせながら名前を呼んで一日5回ほど探し回りました。
失踪から5日目、さらにチラシを新しく作り直し隣の町内270戸に投函。ポスター貼りの範囲も広げました。
失踪6日目、ペットレスキューに捜索を依頼。翌7日目からプロの捜索開始。
同じ町内にはもう一度チラシを投函。
失踪してから12日目、自宅からわずか150mほどのところのマンションの自転車置き場の奥。
この写真の奥の角の所で発見されました。
今回ペットレスキューに捜索をお願いし、3日間の捜索で77,700円。
プロが言うには、猫の場合ほとんどのケースで自宅から500m以内にじっとして動けないでいるそうです。
アトムがいた場所も、写真のように体の形に草がくぼんでいて枯れているところをみると、ずっとここでフリーズしたままだったように思われます。
猫の場合飲まず食わずでも1ヵ月近くは大丈夫ということですが、もちろん個体差もありますし、年齢や持病の有無なども大事なポイントです。
アトムの場合は若くて健康だったので、すぐに病院で診てもらいましたが、いたって健康でした。
A:俺がなんしたとや?

ちょっと甘えん坊になった以外は、まるで何事もなかったかのような落ち着きぶり。
心配した発作もおきていません。
今回作ったチラシの数々です。
左下がプロのつくったチラシ、やっぱり見やすいです。
基本は脱走をさせないことですが、なかなか隙のない生活を送るのも難しいものがあります。
今回チラシやポスターの効果は目を見張るものがありました。
小学生が、放課後「アトム探しに行こうぜ!」と誘い合って探しに行ったり、捜索をしていると「アトム君まだ見つかりませんか?」と声をかけてもらったりと、町中でアトムは有名猫となり、皆の目が包囲網となってくれていました。
もちろん保護した跡は全てのポスターをはがし、届け出ていたところに報告し、チラシを投函したお宅にお礼のチラシを投函しました。
今後愛する家族がいなくなるようなことは2度と経験したくありませんが、今回のことは良い経験になりました。
皆さんも何かあった時には参考にしてください。