三途の川のほとりまで行って帰ってきたのでリハビリが続き、ようやく映画を観ることができるようになりましたのでまた再会させていただきます。
もう公開から1年経ってしまいましたが、アニヲタとしてはこれだけは外せなくて映画館で観たかったのですが残念でした・・・代わりにBLUE−RAYプレイヤーを購入したので、ガンガン観ていきます。
さてアニメを子供から大人の文化へと導いた、日本の歴史においてとても重要な作品です。主演のキムタクはもちろん黒木メイサ、緒方直人、波岡一喜、池内博之、浅利陽介などみんな主役で作品撮っている豪華な顔ぶれで、ベテランは沖田艦長役の山崎努の他、柳葉敏郎、西田敏之、堤真一、橋爪功と映画界の大御所がずらりと並びます。これだけ贅沢な顔ぶれであるにもかかわらず、とてもバランスよくキャスティングされていて、これによりたあの実写化ではなく、アニメとは完全に一線を画した作品に仕上げた制作者サイドの努力と苦労と優れた手腕が伝わってきます。
じゃあ原作とはまったくリンクしていないかというとそうでもなく、ナレーションはささきいさおですしガミラスの声は当然、伊武雅刀(モーションキャプチャもこなしたそうです)、イスカンダル(原作でいうところのスターシャでしょうか?)は上田みゆき、アナライザーの声は緒方賢一で最初は携帯端末かな?と思いきやラストでちゃんとロボットとしてとうじょうしました!当時、映画館でヤマトを観て熱くなった、今なら40代以上のファンにも十分サービスしています。
作品としては原作をベースにしているものの、現代風にいい意味でアレンジが加えてあってアニメ版を知らなくてもSF映画としてはかなり完成度が高いと思います。逆に若い頃にアニメを観たファンはうまいぐあいに「宇宙戦艦ヤマト」と「さらば宇宙戦艦ヤマト」の2作品を融合させたなとニヤリとさせるストーリーになっています。特に真田を援護するため両脇にマシンガンを担いで撃ちまくりながら「弁慶の立ち往生」(日本人しか分かりませんねwww)を彷彿させる斉藤の死ぬシーンは、自然とアニメと同じシーンが頭をよぎりました。
と、無茶苦茶褒めちぎっていますが、ボク個人の見解ではしょせん「キムタクの主演映画」になってしまっているのがすごく悔しいです。ベテランや売れてる若手を集めてはいるものの、原作のキャラを大切に守りながら演技していたのは真田さんやくの柳葉さんだけしか感じませんでした。せめてもの救いは続編が作れないようにしたラストシーンですかねwww
http://www.toho.co.jp/lineup/space_battleship_yamato/

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