少し話がそれていきましたが
本題に戻って
仕事をする最大の動力はモチベーション、「やる気」です。
そのやる気を起こすものには、
「外発的動機=他人のため」
「内発的動機=自分のため」
の2つがあります。
たとえば「お金を稼がなきゃならないから」「世間体のため」というのが
外発的動機。
そして、「この仕事にやりがいを感じるから」「社長を尊敬しているから」というのが
内発的動機です。
杉村健という学者が小学生2400人に対して「勉強する理由」というものをリサーチしました。
すると理由のうちの上位を占めた80%は、
「親に誉められたいから」「先生に叱られたくないから」といったような外発的動機でした。
でも、成績がいい生徒たちはほとんど「好きだから」「面白いから」「新しいことを知りたいから」といった内発的動機を理由として挙げていたのです。
すなわち、外発的動機は、時に爆発的な力を発揮しますが、持続力はありません。
しかし、内発的動機は、仕事の効率、ひいては能力をも上げる大きなパワーとなるのです。
もちろん、内発的な動機だけが重要とは言いません。
人の好みは移り変わりやすいものですから、内発的動機づけだけでは、いつか飽きる時が来ます。
そんな時に「誉めてくれるから」「期待を裏切りたくないから」といった外発的動機が必要なこともあるでしょう。
走りに例えるなら、
外発的動機は「ダッシュ」
内発的動機は「マラソン」
ですから人を「成長させたい」と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせ、また、「この仕事をしよう」と背中を押してやる事が必要です。
そこで、冒頭に出てきた、
『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』 なのです。

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