モルタル打放し表札のつくりかた−その4−道具リスト
具体的に必要な道具を列挙します。(思いつくままですみません…。)
なお、あくまで家庭で少量のモルタル(1000CC程度までか?)を作り、型枠に入れる、といった前提での道具です。
■型枠製作用
※概ね中学校の木工の授業で使うようなもので間に合います。
□かなづち
□のこぎり
(出来るだけ組子用などの鋸目の細かいものが向いています。一般的な目立てのこぎりはひき溝幅が太く、細かい作業には不向きです。なお、厚い材料や長い距離の切断では組子用は鋸刃受けがあたるため不向きです。今回の表札の製作に限れば、ほとんどその様な大振りの材は扱いませんので、組子用がひとつあればいいと思います。)
□釘抜
(手元にあるもので結構です。20cmぐらいのものが使いやすいでしょう。)
□鉋
(面を取ったりのこぎりの切断あとを調整する程度の使い方ですので、手元にあるもので結構です。)
□木工やすり
(同上の用途で、作業により鉋と使い分けます。)
□紙やすり
(240番を基準にそれより荒いものと細かいものの3種類程度あるといいと思います。)
□カッターナイフ
□カッターマット
(カッターの下敷きとしての使用にとどまらず、机の上で木工をするときの天板保護・クッションとして重宝します。)
□木工きり
(出来れば電動ドライバー。モルタルにあとから穴を開ける場合はコンクリート用ドリル)
□木工きりスタンド
(まっすぐ穴を開けるためのガイドつきスタンド)
□定規各種
(さしがね、カッター用定規(プラスチック製で透明の定規にカッターの刃を当てるためのステンレス帯がついているものが使いやすいです。)
■モルタル練り、打ち込み用
※以下料理用の道具を数々用いますが、衛生・健康上の問題がありますので、実際に料理で使うもので兼用せず、必ずモルタル作業専用に別のものでそろえてください。
□練り混ぜ用バケツ
(塗料用カナバケツがベスト。詳細は“その3”参照)
□練り混ぜ用へら
(お好み焼きをひっくり返すような形状の料理用へらで十分です。)
□計量カップ
(料理用でOK。水、砂、セメントを計量します。)
□計量スプーン
(料理用でOK。防水材などを混合するときぐらいしか使いませんが。)
□木槌
(モルタルがしっかり入るように型枠を叩くためのもの。無くても可。その際は余った木片を利用。)
□割り箸・竹ひご等のツツキ棒
(モルタルをつついて型枠に押し込みます。隅や角までモルタルをよく廻り込ませ、シャープな仕上がりや密なモルタル充填に必要な道具です。)
□バターナイフ
(もちろん料理用。モルタルの均し・押さえに限って言えば、下記の左官コテとこれがあればほぼ不自由ないと思います。モルタルの取分け、流し込み、つき固め、均し、など打込作業全般で使います。)
□左官コテ
(コテの長さ9cm程度の小さいものがひとつあればOK。ステンレス製がコテにしなりがあって使いやすいと思います。ホームセンターで入手できます。)
□新聞紙
(モルタル練り混ぜをするときに敷いて作業をしましょう。)
□たわし
(バケツなどの掃除用。靴洗い用の柄のついたものが便利。)
□そのほか
モルタルを練った後のバケツ洗いは、屋外の掃除用流しなど傷・汚れの気にならない流しで行ないましょう。固まったモルタル片や砂が流しを傷つけてしまいますので、洗面化粧台やキッチンでの作業はやめましょう。
■漆喰塗り用の道具(文字部分を漆喰で作る場合など)
□コテは上記モルタル練り、打込用のものと兼用で十分です。
□他に細工用に目地ゴテ、精密棒やすり、銀細工用のスパチュラ
(スパチュラ:盛付、成型に使用する鍵棒。イメージは歯医者で詰め物をするときに使うステンレスの棒のようなものです。)
□漆喰に彫刻的な加工をする際はミニルーター
(ペンタイプの電動切削工具)があると穴あけや溝彫りに便利ですが、一万円ぐらいしてしまいます。
□料理用ステンレストレイ
(トレイのなかで料理用へらを使って漆喰を練ります。)
□練った漆喰を数日保存するための容器
(絵の具溶き用の小皿を使っています。ラップをして二酸化炭素の進入を絶つと硬化せず、数日使えます。)
□刷毛(成型中に水を含ませたり、薄く漆喰をつけ加えたりします。)
■副資材(型枠を仮留めするもの、表札を設置するための金具など)
□釘
□木工パテ
□接着剤
(型枠留めあるいは表札設置用。瞬間接着剤、木工用ボンドなど。)
□カールプラグ
(PCプラグともいいます。ちくわの形をした樹脂製の筒です。本来ネジが効かないモルタルなどにこのプラグを打ち込み、プラグの穴にドリルネジを締めこみます。モルタルとPCプラグは摩擦接合で抜けません。これを使って表札設置用金物のネジ留めをします。
□表札設置用金物
(ボルト、ナットの類。ステンレス製がのぞましいです。)
以上ざっと書きましたが、字ばっかりですみません。
今後、製作手順の話のなかで、あわせて道具の形や使い方を見ていただければと思います。
まずはリストということで…。

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