モルタル表札のつくりかた―その2―
用意する材料について、です。
ほぼすべてDIYのお店やホームセンターでそろいます。
まずモルタル。
作り方はセメントと砂を混ぜて水を加えるだけです。
■セメント …一袋(5kgの袋売りがあります。)
■砂 …建築用のものです。「洗い砂」などと書いてあります。20s程度の袋に入って売られています。
ここまででおやっと思われた方、鋭い方です。そうです,表札一つ作るのに5kgのセメントと20sの砂…ほとんど余ります。ここが第一の難関?でしょうか。
■その他…モルタルに防水性を持たせる場合、防水剤を混ぜたりします。当然余りますし、雨にいつも濡れることでもなければ不要です。
表札の形は型枠を作ってモルタルを流し込むことで出来上がります。鋳型に金属を流して鋳物を作るのと同じ成型方法です。硬化後に型枠をはずします。(壊す場合がほとんどでしょうか。)
その型枠の材料として
■木材…松や杉など。型枠をはずすと木目がモルタルに写ります。樹種によって肌合いにも違いが出ます。また型枠を組み立てるとき、壊すときに使いやすい厚さを選ぶのもポイントです。なお桐とある種の広葉樹には、セメントの硬化を妨げる働きがありますので使用を避けて下さい。あえてぼそぼそ感をねらうこともありですが、なかなかコントロールが難しく、研究中です。
■ポリプロピレンシート(厚さ0.75ミリ程度)…モルタルの仕上がりをツルツルの肌合いにしたいときに、型枠内側に貼るプラスチックです。柔らかさが程よいのと、燃やせる(ダイオキシンが出ない)ので使っています。
■その他…型枠を留める木工用接着剤、釘、ビスの類。場合によっては型枠を剥がし易くするための油、塗料の類を使います。詳細は製作手順のなかで、おってご説明します。
大事なことを書き忘れました。基本的に雨の掛かる場所にモルタル表札を取り付けるのはお薦めできません。汚れがつきやすく、取りにくいのがその理由です。また文字部分を漆喰で作る話をしようと思っていますので、同じことが漆喰にも当てはまります。
美しく汚れる形!…これも大事なテーマなんですが、それはまた別の機会に。
今日のところはすみません、ここまでで。
今度は「道具」でしょうか。

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