2005年製作 韓国映画 『B型の彼氏』
イ・ドンゴン ・・・ヨンビン役
ハン・ジへ ・・・ハミ役
シン・イ
女子大生のハミは、今でも運命の出会いを信じている女の子だった。
周囲の女友達は、合コンに明け暮れては失意を繰り返していた。
ハミもその友達に合コンに誘われるが、かたくなに断り続けていた。
ハミは或る時、男性に間違ったメールを掛けてしまったうえ、バスを降りた瞬間に偶然に、その男性とぶつかり自分の携帯を壊されてしまう。
男性のせいで自分の携帯が壊されたにも関わらず、携帯代金を弁償しない男性にかっとなったハミは、彼の携帯を奪い取ってバスに乗り込む。
男性は、バスの乗車口まで追いかけてくるが、なぜかそこから車内に入ろうとしない。
ハミは、彼の携帯を調べていて、自分が先ほど間違いのメールをした相手だと気づく。
間違いメールの相手ヨンビンと偶然の出会いを果たしたことから、「彼こそ、わたしの運命の相手!」とハミはロマンチックな妄想にはまりこむ。
でも、実はヨンビンはB型の男の子だった!そう、巷で恋人にしたくない男性1位に輝く、わがままで自意識過剰で自己中心的なタイプである。
一方、ハミは小心者で何事にも慎重なA型。
ハミと同居していた、従兄弟の姉に相談したが、自分がまだ独身だという事もあいまって、その彼と付き合うことに猛反対・・・
というのも、彼女は血液型の相性にこだわる、結婚紹介員をしていたのだった・・
彼とは、今後いっさい付き合ってはならないと釘を刺す・・・
しかし、彼はハミに携帯を壊した代わりに無線機のプレゼントをし、ベランダに出るように指示し、家の前からプロポーズのコンサートをプレゼントする。
ハミは、うっとりしてしまい夢中になっていたが、その横のベランダで姉が冷たい視線を投げかけている事には気が付かなかった。
翌朝、デートに行くから出てこいとヨンビンから無線が入る。
ハミは、急いで洋服ダンスを探すが、なぜか服が一枚もない・・・
なんと、姉が風呂場でハミの洋服を集めて洗濯と称して水をぶっ掛けていた。
困った、ハミはただ一枚見つけた民族衣装に着替えて外出する。
映画を見に行ったり、楽しい一日を過したハミだったが、彼の横暴で自己中心的な一面が徐々に現われてくる・・・
ヨンビンはハミと他の女性達数人にマジックを披露する。
それは、女性達からお金を預かりマジックで一瞬にして消してしまう事・・・
たまたま、お金を持ち合わせていなかったハミは、キャッシュカードを出せという・・・
そして、その消えてしまったお金やカードは、元に戻すマジックをまだ習っていないとうそぶく・・・
その後、ヨンビンはハミにいろんな物を買ってくれるように見えたが、実はカードから預金が引き出されているのに気づく・・・
それもそのはず、ヨンビンは投資を当てにしていた企業に断られ、会社経営に行き詰まっていた。
生活する家もないヨンビンは、毎日サウナ暮らしの生活だった。
或る日ヨンビンは、ハミに無理難題を申し込む。
親父がアメリカから帰ってくるので、一日だけ家を貸してくれと・・・
姉が絶対にウンと言わないと断るハミだったが、じゃ俺が直接交渉すると・・・
企業家の見合い写真一枚で見事姉の説得に成功する。
イ・ドンゴン
父親がアメリカから帰ってきた・・・
ヨンビンは自分の家のように振舞うが、父親は女性が住んでいる事に気づく
食事の支度をさせろと、ヨンビンを上回るわがままを言う。
しかし、ハミに会った父親は、今までに逢った女で一番まともな女性だと・・・
帰りには、また会えるように努力してくれとハミに伝えて去る。
ハミは、お母さんから預かった大切な指輪をヨンビンに贈る。
『大切に指にはめててね!』と伝えて・・・
しかし、ヨンビンの企業経営はうまくいかない。
或る日、また大手の投資先から断られ、機嫌悪く帰ってきたヨンビンとハミは些細な事から喧嘩をしてしまう・・・
『私はただ、バスの中の座席で肩を借りて眠れる人が欲しかったのに、ただそれだけの望みなのに・・・』と泣きながら去る。
ハン・ジへ
或る日、ハミはヨンビンから伝えられる・・・
『もう、借金は無くなった、ただしお前と付き合いたい人がいるので、指輪を渡しといた!』
ハミはその夜、本当にヨンビンに渡した指輪をはめた男性に声を掛けられる。
怒ったハミは、即座にヨンビンを訪ね、別れの宣言をしてしまう・・・
『本物の指輪はここにある!』という、ヨンビンの言葉をさえぎりながら・・・
ヨンビンは、怒って帰るハミをバスまで追いかけてきたが、またもやバスの扉から中に入ってこない。
2人が分かれてしばらく経っての事・・・
姉が、ヨンビンに渡した指輪は摩り替えたニセモノだったと白状し、ヨンビンの言葉は本当だったことに気づく・・・
ハミの友人がインターネットで流れている、ハミ宛のヨンビンの愛の詩を見つける。
『君がバスの中で、肩にすがれる人になって欲しいと言った時、とても動揺した』
『実は、僕は小さい頃バスに挟まれて死にそうになり、いまだにバスに乗れない体だから』
『でも、ハミが好きだ 愛してる!』
友達と一緒にこの詩を見たハミは、一直線にヨンビンの所に・・・
しかし、ヨンビンは相変わらず若い女性達と冗談を言いながら笑っている。
『ハミとは、ほんとに別れようかな?』と・・・
それを見たハミは『最低な男ね!』と怒鳴りつけバスに乗って去る。
しかし、次の停留所で奇跡が起きた・・・
開いたバスの扉から、よろけながら、つり革にもたれ掛かりながら、必死の形相でハミの座席に近づいてくる男がいた。
やっと、ハミの座席の横に座ったヨンビンはにっこり笑いながら、ハミの肩にすがりながら失神してしまった。
数日後、また遊園地で仲良く遊ぶハミとヨンビンの姿が見えた・・・

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