韓国シネマ談話室

2004年　韓国映画　『あいつはカッコよかった』



ソン・スンホン　　　　　　　　　　　　　・・・チ・ウンソン役


チョン・ダビン　　　　　　　　　　　　　・・・ハン・イェウォン役


イ・ギウ　　　　　　　　　　　　　　　　・・・キム・ハンソン役


イ・ミニョク　　　　　　　　　　　　　　・・・キム・スンピョ役


アン・へス　　　　　　　　　　　　　　　・・・イ・ギョンウォン役


キム・ヨンフン　　　　　　　　　　　　　・・・キム・ヒョンソン役


キム・ジヘ　　　　　　　　　　　　　　　・・・キム・ヒョビン役



イェウォンはごく普通の女子高校に通う二年生だった。

或る時、彼女はその女子高校の掲示板に、女の子の容姿を口うるさく罵る、チ・ウンソンという名前の書込みを見つけ、反抗文を返す。

しかし、彼女は知らなかった・・・

そのウンソンとは商業高校の番長を張る、学校一番の悪だった。



ウンソンは、彼女に悪口を書かれた腹いせに、彼女の携帯にひっきりなしに脅迫の電話を掛けてくる。

しかし、その都度適当にいなしていた彼女だったが、ついに美容院で二人は鉢合わせする事になった。

その場は逃げ遂せた彼女だったが、今度はウンソンは学校に押しかけてきた。

授業が終わったら正門の所に出てこいと・・・




正門で子分達が待ち伏せしているのを知った彼女は、友達のギョンウォンと一緒に裏の塀を乗り越えることにした。

しかし、そのへいを乗り越えた瞬間、その外にはウンソンが立っていた。

彼女は避けきれず、ウンソンに馬乗りになりキスをする格好になった。

ウンソンに何を脅されるかビクビクの彼女だったが、ウンソンは責任をとれと言う・・・

初キスを奪ったイェウォンに結婚して責任をとれと言う・・・



ウンソンには、ヒョビンという彼女がいたが、それからイェウォンは彼との奇妙な交際が続く事になる。

或る日彼女は、古風な電話ボックスの立つ公園で、彼に自分の夢を話す・・・

初雪の降る日に、愛する人とこの公園で逢いたいと・・・

その人は、自分に『愛する事に言葉はいらない』と語るという夢を・・・



ウンソンの元彼女のヒョビンには、兄がいてウンソンより一学年上のハンソンだった。

なぜかウンソンはハンソンを嫌っている。

昔、無二の親友を海で亡くした時、彼を死なせた張本人だと思っているらしい。




ウンソンはなぜかバイトに精を出すようになった。

そして、バイトで稼いだ金でイェウォンに贈り物を買ったその晩、イェウォンはハンソンとお酒を飲んでおんぶして帰ってきた。

そして、ハンソンのイェウォンへの愛の言葉をウンソンは偶然聴いてしまった。

ウンソンは友達にその贈り物を託し、母親のいるアメリカに旅経っていった。



一年後、大学受験会場でのイェウォンの姿があった。

ハンソンと同じ大学に入りたいと思い必死で勉強したという姿が・・・

二時限目の英語のヒヤリング試験の時だった。

試験問題が英語で流れる・・・

ロミオとジュリエットの初雪の時の出会いの詩が・・・



イェウォンは、ふと窓の外を見る。

初雪が降り始めていた・・・

彼女はなぜか、試験をやめて外に飛び出す・・・

そして、彼と約束したあの公園に・・・



息せき切って駆けつけた彼女の前には誰もいなかった。

しかし、やがて彼に預けたウサギが目の前に現われ・・・

そして、アメリカに行ってしまった、彼の姿がそこに・・・

『何も言わずにアメリカに行ってしまったくせに』と彼女が言うと・・・



『イェウォン！　愛に言葉は要らないんだよ』という、返事が・・・

ソン・スンホン


チョン・ダビン


イ・ギウ