○「掃除屋トム」
監督:マイケル・ディドク・ドゥ・ヴィット 1992年 上映時間2分30秒 オランダ・カラー
アニメーション(ブラシ&インディアン・インク 水彩)
トムがゴミ箱を片付けようとすると、次から次へと通行人がやってきて、ゴミをちらかしていく。その都度トムがかたづけなくちゃいけない。ようやく、ゴミを片付けてトムが去っていくと、浮浪者がまたゴミをあさって散らかしてしまう!
○「お坊さんと魚」
監督:マイケル・ディドク・ドゥ・ヴィット 1994年 上映時間6分30秒 フランス・カラー
アニメーション(ブラシ&インディアン・インク 水彩)
修道院の庭の池で魚を釣ろうとするお坊さん。だけどなかなか釣れない。網ですくったり夜中にろうそくをともしたり、あれやこれやしてもなかなかつかまらない。ついに魚を追いかけて水路をどんどん下っていく魚とお坊さん。ついには海の彼方へ・・・
○「岸辺のふたり(Father and Daugfter)」
デザイン・ストーリー・監督:マイケル・ディドク・ドゥ・ヴィット 音楽監督:ノルマン・ロジェ/ドゥニ・シャルラン「ドナウ河のさざなみ」より 2000年 イギリス・オランダ カラー
アニメーション(ペンシル、チャコール、デジタル(アニモ))
(上映館:新潟市民映画館シネ・ウインド)
採点:★★★★
幼い娘を置いて、岸辺からボートに乗って行ってしまったまま戻ることはなかった父。 遠い日の父の面影を求めて、娘は父と最後に別れた場所である岸辺を訪れ続ける。 少女から大人へ、そこはまた彼女の成長を記す場所でもあった。 繰り返される四季。移り変わる自然。 それでも変わらず、娘は岸辺に立ち止まり、父を想う。 そうして時は過ぎ、そのひたむきな強い想いはある奇跡を起こす・・・
というのが公式のストーリーだけど、ラストは娘は死んだんだと思う。不思議な、不思議な感覚のアニメーション。アカデミー短編アニメ賞受賞作。
だけど、いろいろな人の感想を字幕に出して、二度目の上映をするのはやりすぎ。余韻はそれぞれか自分の胸の中で感じればいいことで、こんな押し付けはいらない。こういう上映形態を考え付いた配給会社に猛省を促したい。

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