Tomo'sシネマ

「たとえば檸檬」
2012年　138分 PG12
監督：片嶋一貴 プロデューサー：木滝和幸／門馬直人 脚本：吉川次郎 撮影：釘宮慎治 美術：佐々木記貴 音楽：ken sato
出演：韓英恵／有森也実／綾野剛／佐藤寛子／白石隼也／町田啓太／信太昌之／渡邉紘平／松本若菜／内田春菊／古田新太／室井滋／伊原剛志
上映館：新潟市民映画館シネウインド
採点：★☆☆☆☆

　「お母さん、死んでくれてありがとう。」だからね。しんどい映画。

　精神障害の描き方に違和感。特に障害者のグループカウンセリングのシーンは、ありえない。精神病院のカリカチュアライズですか？結局精神障害を描くなら勉強が足りないし、母娘の葛藤を描くのなら精神病云々はいらないでしょう。彼女に近づいてくる警察官の処理も安易。

　しんどいけど、全くつまらない、というわけではないのに、肝心の描く主題が見えないので迷走してしまった作品。俳優が狂気を演じると熱演、とか言われるけど、それはかえって演技としては楽なのかも。

　この映画、普段は優しい人がいきなり暴力振るうシーンが多くてやだな、と思った。

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