「Dearフランキー」(Dear Frankie)
監督:ショーナ・オーバック 脚本:ジリアン・ベリー プロデューサー:キャロライン・ウッド 音楽:アレックス・ヘッフス 上映時間:106分 製作年:2004年 製作国:イギリス 製作:ワイズポリシー 配給:シネカノン
出演:エミリー・モーティマー/ジェラルド・バトラー/ジャック・マケルホーン
/シャロン・スモール/メアリー・リガンズ
(上映館:新潟市民映画館シネ・ウインド)
採点:★★★
この映画は、予告編で細かい内容まで知らされてしまっているのが残念。実は何の前知識もなく見ることでより感動は深まると思う。実際こうした地味な内容の映画は、いかに感動を与えてくれるかを前もって宣伝しないと客が来ない、というつらい面はあるにしても、ほとんどのストーリーを予告編で晒してしまっては、本編を見ることはたんなる予告編の追認にしかならない。特に予告編というのは、映画館では見ることを拒否できないわけで、ネタバレ対策については十分配慮してほしいものだ。
そのうえでこの映画だけど、心にトラウマを抱えて世間から逃げ回っている親子がいかに心を開いていくのか、そこがメインテーマである。難聴の少年フランキーを中心に据えておきながら実は母親の心の旅路の映画である点がこの映画のツボである。


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