「愛してよ」
監督:福岡芳穂 企画・製作:石井渉 脚本:橋本裕志/李正姫 音楽:岩代太郎 撮影:柴主高秀 2005年=日本 上映時間:107分 カラー・ビスタサイズ 配給:マジックアワー+スチューディオスリー
出演:西田尚美/塩顕治/松岡俊介/野村祐人/鈴木砂羽/伊山伸洋/アレク/泉綾香/牧野有紗/大河内浩/正名僕蔵/古井榮一/あがた森魚/林海象/本田博太郎/鷲尾真知子/マギー/筒井真理子/菅田俊
(上映館:新潟市民映画館シネ・ウインド)
採点:★
オール新潟ロケ作品。今回新潟市の3つの映画館で先行ロードショーが行われている。見慣れた町並みが映画の中に登場するというのは、フィクションと現実がごっちゃになって見る側を混乱させる。
これは単に新潟の住人だけの感じなのだけれども、作品自体もとにかくアンバランスで荒涼たるもの。新潟というイメージは、一般的には荒涼たる印象だろう。そういう地方都市でパリ・コレクションの出演モデルのオーディションが行われるというのもかなりアンバランス。そのモデルも、子どもから若者、男女入り乱れてその中から一人を選ぶという設定。ありえない。
そのオーディションに参加している少年モデルとステージママ。ママの新しい恋人と生活力のない別れた夫。とにかく何から何まで作り物めいていてそれがそれぞれアンバランスに存在していて血が通っていない。とにかく居心地の悪さだけが残る映画であった。

0