「そうかもしれない」
監督・脚本:保坂延彦 製作:新田博邦 プロデューサー:赤坂幸隆 製作総指揮:大平義之 原作: 耕治人 撮影:倉本和人 美術:黒須康雄 編集:金子尚樹 音楽:みつとみ俊郎
2005年日本 製作:「そうかもしれない」製作委員会 配給:シナジー 上映時間106分 カラー・ヴィスタサイズ
出演:雪村いづみ/桂春團治/阿藤快/下條アトム/夏木陽介/烏丸せつこ/柳家小三治
上映館:新潟シネウインド
採点:★★★★
アルツハイマー型認知症にかかった妻と、その妻と向き合う作家の夫の生活が静かに描かれていく。自分のできることがどんどん減っていくことにいらだつ妻と、とまどいながらも下の世話までするようになる夫を雪村いづみと桂春團治がすばらしい。とくに雪村は失禁のシーンなど女性としてはかなり厳しい場面も見せていることに感動した。
二人を気にかけて時々訪ねてくる阿藤快が、言って見れば観客の立場での狂言回しという感じで登場。編集者の下條アトムもいい。養護老人ホームの職員役の烏丸せつこはもう普通のおばちゃんという感じでクレジットタイトルを見るまで気づかなかった。

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