「ボンボン」EL PERRO (BOMBO'N: EL PERRO)
監督・原案・共同プロデューサー:カルロス・ソリン 脚本:サンティアゴ・カロリ/サルバドール・ロセッリ/カルロス・ソリン 撮影監督:ユーゴ・コラス 美術監督:マルガリータ・フシド 音楽:ニコラス・ソリン
2004年アルゼンチン 配給:シネ・カノン 上映時間:97分 カラー・ヴィスタサイズ
出演:ファン・ビジェガス/ワルテル・ドナード/グレゴリオ/ミコル・エステヴェス/キタ・カ/パスクアル・コンディート/クラウディーナ・ファッツィーニ/カルロス・ロッシ/マリエラ・ディアス/ロサ・ヴァイルセッキ/サビーノ・モラレス/ロロ・アンドラーダ
上映館:シネ・カノン有楽町
採点★★★
コメント:
犬の映画、ではなくて、失業したおじさんと犬をめぐるどたばたをめぐる映画。登場しているのはほとんどが素人。映画の最初からおじさんの超どアップで始まってびっくり。
失業して娘の家にいそうろうしているおじさん。手作りのナイフを売ろうとするが、高すぎると売れず、警官に不法侵入をみのがしてくれる代わりに賄賂として取られてしまうし、本当についていない。おまけに、ハイウェイで故障した車で困っている娘さんを助けたら、妙な犬を押し付けられてしまう。
この犬は血統書つきの闘犬らしいが、娘の家じゃ飼うこともゆるしてもらえない。ところがこの犬、本当にいい犬らしい。銀行のマネージャーの話では、訓練すればドッグ・ショーにも出られるらしい。半信半疑で紹介してもらった犬の訓練師を尋ねると、住み込みで訓練してドッグ・ショーを目指すことになった。
訓練の甲斐あって、ドッグ・ショーでも優勝し、犬の種付けでえらい儲かるらしい。犬様様だぜ!ところが、そう簡単に話は進まなかった。この犬には重大な欠陥があったのだ・・・
さえないおじさんとさえない犬のさえない話の映画。犬好きの人をターゲットに宣伝しているけれども、犬好きが面白がるのかは疑問。まるで愛想のない犬だし。自信をなくしたおじさんと自信をなくした犬とのほろ苦い映画。あまり期待しないで見るのが正しい見方だ。

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