「ティファニーで朝食を」BREAKFAST AT TIFFANY'S
1961年アメリカ 配給:パラマウント 114分
監督:ブレイク・エドワーズ 製作:マーティン・ジュロー/リチャード・シェファード 原作:トルーマン・カポーティ 脚本:ジョージ・アクセルロッド 撮影:フランツ・プラナー
作詞:ジョニー・マーサー 音楽: ヘンリー・マンシーニ
出演:オードリー・ヘプバーン/ジョージ・ペパード/ミッキー・ルーニー/パトリシア・ニール/マーティン・バルサム/バディ・イブセン/ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ/
アラン・リード/ジョン・マッギーヴァー/スタンリー・アダムス
上映館:新潟シネウインド(デジタル上映)
採点:★★★★☆
オードリー・ヘップバーン特集第1弾。この映画、テレビで見る機会はあったけど、冒頭のへんてこな日本人が出てくるあたりから見る気をなくしていたので、初見です。チビで出っ歯でキモノを着ているユニヨシという日本人はなんと、ミッキー・ルーニーが演じている。この人の存在が日本人にとっては始終カンに触るところですが。
往年の名作をデジタルで見直すことができるのはすごいことです。細部まで鮮明な画像は、オードリーのアップはすべてソフトトーンのフィルターがかけられていることがはっきりわかります。ジョージ・ペパードと交互に写るタクシー内のシーンでも、オードリーだけソフトンかかっているのは笑える。
間違いなくこの映画はオードリーを美しく見せようというその一点しか考えていない映画なので、あまりストーリーをどうこう言うべきものではないのでしょう。オープニング、ティファニーの店の前に立つオードリーの背中がとてもセクシー。次は膝丈の部屋着から長い足がにょっきり。がりがりのオードリーをいかにセクシーに見せるかという仕掛け満載。こんな女の子が明け方の4時半に非常階段から忍び込んできてベッドにもぐりこんだらあなたはどうしますか?という世の男性を悩殺させてくれた映画であることは間違いありません。
また、女性にとっても、次々と繰り出されるジバンシィの衣装の数々には見とれてしまうでしょう。かくしてこの映画は伝説の名画となったのであります。
しかし、10歳代で結婚、弟が兵役につき、自分は夫を捨てて上京、ていう設定はマリリン・モンローを彷彿とさせます。当時のハリウッドにはそんな女性が多かったのかなあ。田舎に連れ戻しに来てむなしく帰る夫が哀れで心を打ちます。
やはりビデオではなく、是非劇場の大画面でオードリーの美を堪能あれ。

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