「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(GENIUS)
2015年 イギリス(ロングライド) 104分
監督:マイケル・グランデージ 製作:ジェームズ・ビアマン/マイケル・グランデージ/ジョン・ローガン 製作総指揮:ディーパック・ナヤール/ニック・バウアー/ジェームズ・J・バッグリー/A・スコット・バーグ/ティム・ビーヴァン/スティーヴ・クリスチャン/アイヴァン・ダンリーヴィー/アリエル・テッパー・マドヴァー 原作:A・スコット・バーグ『名編集者パーキンズ』 脚本:ジョン・ローガン 撮影:ベン・デイヴィス プロダクションデザイン:マーク・ディグビー 衣装デザイン:ジェーン・ペトリ 編集:クリス・ディケンズ 音楽:アダム・コーク
出演:
コリン・ファース(マックス・パーキンズ)/ジュード・ロウ(トマス・ウルフ)/ニコール・キッドマン(アリーン・バーンスタイン)/ローラ・リニー(ルイーズ・パーキンズ)/ガイ・ピアース(F・スコット・フィッツジェラルド)/ドミニク・ウェスト(アーネスト・ヘミングウェイ)/ヴァネッサ・カービー(ゼルダ・フィッツジェラルド)
上映館:新潟市民映画館シネウインド
採点:★★★★☆
日本では翻訳すらほとんど出ていないアメリカの作家、トマス・ウルフ。アメリカでは一世を風靡した“天才”作家でした。本作は破天荒な生き方をした作家と、その作家を世に出した名編集者マックス・パーキンズとの交流を描いた作品です。
トマス・ウルフの才能に惹かれ、夫と子供を捨てて入れあげた人妻アリーンと編集者として彼の才能に惚れこんだパーキンズとの関係は、ある意味三角関係にも似た関係として描かれ、ジュード・ロウ、コリン・ファース、ニコール・キッドマンの丁々発止の演技も見ものです。
流行作家としてもてはやされたものの、その後凋落してしまったフィッツジェラレルドをウルフの対極の象徴として配したのも作品に深みを与えています。
この映画を観て、ウルフの作品を読みたい気持ちになりましたが、翻訳されているものは「天使よ故郷を見よ」くらいらしいですね。かなりの長編らしいです。
http://best-seller.jp/

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