「僕とカミンスキーの旅」(ICH UND KAMINSKI:ME AND KAMINSKI)
2015年 ドイツ/ベルギー(ロングライド) 123分 映倫R15+
監督:ヴォルフガング・ベッカー 製作:ウーヴェ・ショット/ヴォルフガング・ベッカー 原作:ダニエル・ケールマン『僕とカミンスキー 盲目の老画家との奇妙な旅』 脚本:トーマス・ヴェンドリヒ/ヴォルフガング・ベッカー 撮影:ユルゲン・ユルゲス プロダクションデザイン:クリスティアン・M・ゴルトベック 衣装デザイン:ニコール・フィッシュナーラー 編集:ペーター・R・アダム 音楽:ロレンツ・ダンゲル
出演:ダニエル・ブリュール(ゼバスティアン・ツェルナー)/イェスパー・クリステンセン(マヌエル・カミンスキー)/アミラ・カサール(ミリアム・カミンスキー)/ドニ・ラヴァン(カール・ルートヴィヒ)/ジェラルディン・チャップリン(テレーゼ・レッシング)/ヨルディス・トリー/ベルヤン・デクレール/カール・マルコヴィクス/ルーシー・アロン/ジャック・エルラン/シュテファン・クルト
上映館︰新潟市民映画館シネ・ウインド
採点︰★★★✩✩
高名な老画家の伝記をものにしようと接近する若きライター。最初はこの花持ちならない人物が好きになれないし、盲目となった画家も魅力的な人物とは言えません。
ライターは娘の留守に家政婦を買収して屋敷に上がりこみ、地下のアトリエに忍び込んで未発表の自画像を発見します。
私物の手紙を盗み読んで画家には昔別れた恋人がいた事を知り、その恋人に会うために二人は旅に出ます。しかし、車は浮浪者に盗まれ、散々な目に会うことに。
ようやく昔の恋人に会うものの、今ではテレビのクイズ番組が生きがいの平凡な老女がそこにいただけでした。
なんてことはないストーリー、鼻持ちならない登場人物たち、人生は思うようには行かないと言うわけですが、途中から二人がだんだん好ましい人物に思えて来るのは不思議です。
駄目な人間が悪戦苦闘するこの手のタイプの映画、万人に勧められる映画ではないけど、なんだか好きです。みんな非凡さを求めてもがき、苦しむけど、平凡な事が一番幸せなのかも。
ジェラルデイン・チャップリンが見られたのも良かったです。
http://www.meandkaminski.com/

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