「未来よ こんにちは」(L'AVENIR:THINGS TO COME)
2016年 フランス/ドイツ(クレストインターナショナル) 102分 映倫PG12
監督:ミア・ハンセン=ラヴ 製作:シャルル・ジリベール 脚本:ミア・ハンセン=ラヴ/サラ・ル・ピカール/ソラル・フォルト 撮影:ドゥニ・ルノワール 美術:アンナ・ファルグエレ 衣装:ラシェル・ラウー 編集:マリオン・モニエ
出演:イザベル・ユペール(ナタリー)/アンドレ・マルコン(ハインツ)/ロマン・コリンカ(ファビアン)/エディット・スコブ(イヴェット)/サラ・ル・ピカール(クロエ)/ソラル・フォルト(ヨアン)/エリーズ・ロモー(エルザ)/リオネル・ドレー(ユゴー)/グレゴワール・モンタナ=アロシュ(シモン)/リナ・ベンゼルティ(アントニア)
上映館︰新潟市民映画館シネ・ウインド
採点︰★★★✩✩
突然、夫から好きな女性がいると離婚を切り出された妻。さてそれからどうする?と言う映画ですが、夫にしても離婚は不本意だったのでは。娘に浮気現場を見られて仕方がなく筋を通しただけという感じです。
妻の本音は黙って浮気続けてほしかった、かもしれません。だって何よりも大切にしていた夫の実家と言う長年愛していた場所を失ってしまうのだから。
家族の誰もが望んでいない展開に、「未来」と言うタイトルは皮肉以外の何者でもないのかもしれません。孤独の中、老人ホームで死を迎える母親の姿は主人公の未来を暗示しているとも思えます。
ハッピーエンドでもアンハッピーでもない、なんとも世知辛い映画であります。
主人公のイザベル・ユペールは60歳過ぎとは思えない魅力的な肢体です。この人の出演作ははるか昔の「バルスーズ」(1973年)を見ていますが、おぼろげな記憶しかありません。レイティングがPG12なのはマリファナを吸うシーンがあるからと思われます。
http://crest-inter.co.jp/mirai/

0