「のみとり侍」
2018年 110分(東宝) R15+
監督:鶴橋康夫 製作:市川南 プロデューサー:秦祐子/臼井央 ラインプロデューサー:梶原富治/柴田和明 共同製作:竹田青滋/山田裕之/井口佳和/岡田美穂/谷和男/吉崎圭一/大村英治/林誠/杉田成道/宮崎伸夫/広田勝己/安部順一/加太孝明/丹下伸彦/板東浩二/荒波修 原作:小松重男『蚤とり侍』脚本:鶴橋康夫 撮影:江崎朋生 美術:近藤成之 衣装:松田和夫 衣装デザイン:小川久美子 編集:山田宏司 音楽:羽岡佳
音楽プロデューサー:杉田寿宏 VFX:大澤宏二郎
出演:
阿部寛(小林寛之進)/寺島しのぶ (おみね/千鶴)/豊川悦司(清兵衛)斎藤工 (佐伯友之介)/風間杜夫(甚兵衛)/大竹しのぶ(お鈴
)/前田敦子(おちえ)/松重豊(牧野備前守忠精)/伊武雅刀/六平直政/三浦貴大/笑福亭鶴光/ジミー大西/オール阪神/飛鳥凛 /雛形あきこ/樋井明日香/福本莉子/山村紅葉/桂文枝(田沼意次)
上映館:ユナイテッドシネマ新潟SC8
採点:★★★☆☆
この映画を観ようと思ったきっかけは、越後長岡藩の文字。なんと原作者と監督が新潟出身でした。最初主人公は新潟の方言混じりで話しているんですが、藩を追われてからはいつのまにか普通の言葉になっちゃいますね。
長岡藩士の阿部寛は藩主松重豊の逆鱗に触れて追放され、猫ののみとりと言う仕事をする事になります。しかしこの仕事、のみとりは表向きで実質はご婦人方の相手をする男娼でした。
最初の客は亡き妻にそっくりな寺島しのぶ、しかし客を満足させることができず、たまたま知り合った小間物屋の主人豊川悦司に指南を受けることにします。
てなわけで、男女のからみのシーンが多くてR+15なわけですが、この監督作品は「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の二本を観ましたが、ちょっとエロティックな内容が好きなんですかね。ただ、からみ自体はエロティックというよりはアスレティックな感じでいまいち。主観的よりは客観的な感じでした。
阿部寛はどういう役でも阿部寛以外の何者でもない役者さんなので、ここでも相変わらず阿部寛を演じていました。寺島しのぶはやっぱりお小姓スタイルが似合いますね。『剣客商売』を思い出しました。
豊川悦司はおっさんになってどんどん魅力が増して来ました。ちょっとコミカルな役がいい感じです。
松重豊のバカ殿風牧野備前守もいい味出してます。冷酷なんだか人情味あるのかよくわからんところがいいです。
そして田沼意次、誰かと思えば桂文枝さんじゃありませんか。田沼って重々しさと軽妙さを兼ね備えたキャラクターだと思うので、良いキャスティングでした。
内容が内容だけに、新潟県内でも長岡藩舞台と全然宣伝してないですけど、いや長岡の人が見たら激怒しそうですけど、エロいのが嫌いでなければ観てもいいのではないでしょうか。

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