「アイリッシュマン」(THE IRISHMAN)
2019年アメリカ(ネットフレックス) 209分 映倫:PG12
監督:マーティン・スコセッシ 製作:マーティン・スコセッシ/ロバート・デ・ニーロ/ジェーン・ローゼンタール/エマ・ティリンジャー・コスコフ/アーウィン・ウィンクラー/ジェラルド・シャマレス/ガストン・パヴロヴィッチ/ランドール・エメット/ガブリエル・イスレイロヴィッチ 製作総指揮:リック・ヨーン/リチャード・バラッタ/ベリー・ウェルシュ/ニールス・ジュール/ジョージ・ファーラ/ニコラス・ピレッジ/ジャイ・ステファン/タイラー・ザカリア/チャド・A・ヴェルディ 原作:チャールズ・ブラント 脚本:スティーヴン・ザイリアン 撮影:ロドリゴ・プリエト プロダクションデザイン:ボブ・ショウ 衣装デザイン:サンディ・パウエル/クリストファー・ピーターソン 編集:セルマ・スクーンメイカー 音楽:ロビー・ロバートソン
出演:
ロバート・デ・ニーロ(フランク・シーラン)/アル・パチーノ(ジミー・ホッファ)/ジョー・ペシ(ラッセル・バファリーノ)/レイ・ロマノ/ボビー・カナヴェイル/アンナ・パキン/スティーヴン・グレアム/ハーヴェイ・カイテル/ステファニー・カーツバ/キャスリン・ナルドゥッチ/ウェルカー・ホワイト/ジェシー・プレモンス/ジャック・ヒューストン/ドメニク・ランバルドッツィ/ポール・ハーマン/ルイス・キャンセルミ/ゲイリー・バサラバ/マリン・アイルランド/セバスティアン・マニスカルコ/スティーヴン・ヴァン・ザント/ダーシャ・ポランコ/アレクサ・パラディノ/ケヴィン・オルーク/ポール・ベン=ヴィクター/ジェイク・ホフマン/バリー・プリマス/J・C・マッケンジー/ジョン・セナティエンポ/ロバート・フナーロ/ジェニファー・マッジ
上映館:アップリンク渋谷
採点:★★★★☆
上映時間3時間半のヤクザ映画。観るべきか。詰まんなかったらどうしょう。まあスコセッシだから詰まんないことはなかろう。と監督を信じて観ることにしました。結果、長尺にもかかわらず、退屈せずに観終わりました。面白かった。
でもまあ、非道い映画です。全米トラック労組と言えば、戦後のアメリカを牛耳る最大の圧力団体ですが、内実はマフィアが支配したヤクザ組織でした。
労組の会長ジミー・ホッファをアル・パチーノが、その黒幕ラッセル・バファリーノをジョー・ペシが、そしてラッセルに命ぜられるまま、次々と邪魔者を消す殺し屋フランク・シーランをロバート・デニーロが演じます。
物語は現在は老人ホームで暮らすフランクの回顧という形で進められ、一介のトラック運転手だった彼がラッセルと知り合い、次第にラッセルの信用を獲得して裏の仕事を任される有様が描かれて行きます。
ユニークなのは、初登場の人物の横に字幕が現れて何年の何月何日に顔面を3発銃撃され死亡、などと説明が入るところ。殆どが殺害されており、天寿を全うした人がごく僅かというのは凄い。
そうして栄華を極めた人々もやがて年老い、死んで行き、フランク一人残り死を待つのみ、という幕引きですが、果たしてマフィアは死に絶えたのか?今日でもアメリカの産業は依然としてマフィアの影響の元にあるということなんでしょうね。
また、ネットフレックスで放映する作品をアカデミー賞の対象とするために一部の映画館で上映するという形態は今後も続くんでしょうね。

0