「糸」
2020年(東宝) 130分 映倫:G
監督:瀬々敬久 原案:平野隆 脚本:林民夫 企画プロデュース:平野隆 撮影:斉藤幸一 モチーフ曲「糸」作詞・作曲:中島みゆき 音楽:亀田誠主題歌:中島みゆき
出演:
菅田将暉(高橋漣)/小松菜奈(園田葵)/山本美月(高木玲子)/高杉真宙(冴島亮太)/馬場ふみか(後藤弓)/倍賞美津子(村田節子)/永島敏行(桐野昭三)/竹原ピストル/二階堂ふみ(山田利子)/松重豊(富田幸太郎)/田中美佐子(桐野春子)/山口紗弥加(園田真由美)/成田凌(竹原直樹)/斎藤工(水島大介)/榮倉奈々(桐野香)/石崎ひゅーい/片寄涼太(佐々木)
上映館:ユナイテッドシネマ新潟#5
採点:★★☆☆☆
【ネタバレあり注意】
とにかくストーリーが陳腐です。エンディングから逆算して作ったような作品で予定調和の極地でした。
まず冒頭、少年たちが自転車で花火会場に向かうシーン。ここはレンとアオイが初めて出会う重要なシーンですが、この部分がなんともトホホな出来。以降も少年期のシーンはずっとありきたりなストーリー展開で無図かゆくなります。
少年期に恋心を抱いた2人が、その後偶然の出会いを果たすわけですが、少年は地元に残り、チーズ工房で働いている一方、少女は生活のためキャバ嬢となり、今は社長の女となっている、と言うのも工夫の無いストーリーです。
レンはチーズ工房の同僚と結婚するが、妻に癌が見つかり、ってとこで、底は知れました。少年の恋を成就するために邪魔者は消されるのねえ。
アオイは景気悪化でとんずらした社長を追って沖縄に向かい、その後シンガポールでネイルアーチストとして企業。事業は成功するものの
共同経営者の不動産投資の失敗で一文無しになるなど天国と地獄の繰り返し。あこりゃこりゃ。
ところどころにちょっとうるっと来るシーンもありますが、根本のストーリーがご都合主義なので心に響かない。やっぱり金が全てですか、ってセリフはこの映画の制作者に向かって言いたいです。
無駄に豪華な役者注ぎ込んでいるので演技は楽しめるんですがねえ。残念。
https://ito-movie.jp/

0