「83歳のやさしいスパイ」(El agente topo)
2020年 チリ/アメリカ/ドイツ/オランダ/スペイン(アンプラグド) 89分映倫:G
監督:マイテ・アルベルディ 製作:マルセラ・サンティバーニェス 製作総指揮:サリー・ジョー・ファイファー/ジャスティン・ネイガン/クリス・ホワイト/ジュリー・ゴールドマン/クリストファー・クレメンツ 脚本:マイテ・アルベルディ 撮影:パブロ・バルデス編集:キャロライナ・シラキアン 音楽:ビンセント・ファン・バーメルダム
出演:(ドキュメンタリー)
セルヒオ・チャミー/ロムロ・エイトケン
上映館:銀座シネスィッチ#1
採点:★★☆☆☆
老人ホームの入所者の家族から、入所者が虐待されていないか調査して欲しいとの依頼を、83歳のチャミーが実行していくのをつぶさに撮影したドキュメンタリー。
ドキュメンタリーを成功させるため、スタッフは密着取材という名目で老人ホームの許可を得て、チャミーが入所する2週間前から撮影を開始し、疑われないように撮影したという事です。
この映画の見所はチャミーという人物の人柄でしょう。入所するやたちまちホームの人気者になってしまうというのはプロのスパイとしては失格でしょうが、他者がいるのにも関わらず、堂々と雇い主に電話しているのは、観ているこちらがハラハラさせられます。
作品はのべ300時間のフィルムから1時間を選択する作業だったと監督の弁。こういう作品はとにかく忍耐力が必要なのです。
で、肝心の内容ですが、やはり淡々と老人ホームの様子が映されて行くというのはなかなか観ていて厳しいものがあります。ホームの現状はよくわかりますが、観る方も忍耐力を要求される映画でした。まあ、ドキュメンタリーってそういうものですが。
2021/7/23 10:40(202181)
http://83spy.com/

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