「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」(TRUMBO)
2015年 アメリカ(東北新社)124分
監督: ジェイ・ローチ 製作:マイケル・ロンドン/ジャニス・ウィリアムズ/シヴァニ・ラワット/モニカ・レヴィンソン/ニミット・マンカド/ジョン・マクナマラ 製作総指揮:ケリー・マレン 原作:ブルース・クック 脚本:ジョン・マクナマラ 撮影:ジム・デノールト プロダクションデザイン:マーク・リッカー 衣装デザイン:ダニエル・オーランディ 音楽:セオドア・シャピロ
出演:
ブライアン・クランストン(ダルトン・トランボ)/アドウェール・アキノエ=アグバエ(ヴァージル・ブルックス)/ルイス・C・K(アーレン・ハード)/デヴィッド・ジェームズ・エリオット(ジョン・ウェイン)/エル・ファニング(ニコラ・トランボ)/ジョン・グッドマン(フランク・キング)/ダイアン・レイン(クレオ・トランボ)/マイケル・スタールバーグ(エドワード・G・ロビンソン)/アラン・テュディック(イアン・マクレラン・ハンター)/リチャード・ポートナウ(ルイス・B・メイヤー)/ダン・バッケダール(ロイ・ブリューワー)/ジョン・ゲッツ(サム・ウッド)/ミッチェル・サコックス(クリス・トランボ)/メーガン・ウルフ(ミッツィ・トランボ)/クリスチャン・ベルケル(オットー・プレミンジャー)/ディーン・オゴーマン(カーク・ダグラス)/ロジャー・バート(バディ・ロス)/ヘレン・ミレン(ヘッダ・ホッパー)
上映館:新潟市民映画館シネウインド
採点:★★★★☆
ハリウッドの黒歴史とも言える、赤狩りの時代を代表する人物、ダルトン・トランボの伝記映画です。優れた脚本家でありながら、共産主義者だったことからレッド・パージにあい、ハリウッドから追放されるものの、他人名義や偽名で書いた「ローマの休日」「黒い牡牛」がアカデミー賞を受賞するなど、苦難の時代をユーモアたっぷりに乗り切るトランボ。ブライアン・クランストンが好演です。
彼だけでなく、彼を支える夫人をはじめ、家族たちが好演しており、この映画は苦難を乗り切る家族の映画でもあります。
ハリウッドの話なので、ジョン・ウェイン、エドワード・G・ロビンソン、カーク・ダグラスなども出てきますが、いずれもあまり似ていない俳優なのはそっくりショーにしたくなかったのか、そっくりにするのははばかられたのかもしれません。
出演俳優が映画俳優というよりはTV俳優が多く、ハリウッドからは二流映画として見られたのかもしれませんが、主演のブライアン・クランストンだけはアカデミー賞にノミネートされていましたね。
正義の名のもとに行われる政治がいかに恐ろしいものか、そんなことを教えてくれる一本でした。
http://trumbo-movie.jp/

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