「永い言い訳」
2016年(アスミック・エース) 124分 PG12
監督:西川美和 製作:川城和実/中江康人/太田哲夫/長澤修一/松井清人/岩村卓 プロデューサー:西川朝子/代情明彦 原作:西川美和 脚本:西川美和 撮影:山崎裕 美術:三ツ松けいこ 衣装:小林身和子 挿入歌:手嶌葵『オンブラ・マイ・フ』
出演:
本木雅弘(衣笠幸夫=津村啓)/竹原ピストル(大宮陽一)/藤田健心(大宮真平)/白鳥玉季(大宮灯)/堀内敬子(大宮ゆき)/池松壮亮(岸本信介)/黒木華(福永智尋)/山田真歩(鏑木優子)/松岡依都美(栗田琴江)/岩井秀人(桑名秀人)/康すおん(大下潤之介)/戸次重幸(田原尚也)/淵上泰史(甲斐くん)/ジジ・ぶぅ(増田耕作)/小林勝也(山本康三)/深津絵里(衣笠夏子)
上映館:イオンシネマ新潟西SC3
採点:★★★★★
バス事故によって突然妻(深津絵里)を失った作家(本木雅弘)は、改めて妻の存在と自分との関係を見直し始める。という、内容なのだけれども。
映画の宣伝文句には「妻が死んだ。/これっぽっちも泣けなかった。/そこから愛しはじめた。」とあったけど。本当に「愛しはじめた」のかなあ。
妻の友人の夫で二人の子持ち(竹原ピストル)の家族と関わることから、彼の何かが変わり始める。この辺の微妙さが、良いです。
映画の瞬間、瞬間で微妙に心の居所が移り変わっていく、その微妙さを本木雅弘が好演しています。子どもたちとの関わり、距離感の変化。
この映画では、女たちは、舞台を去ってしまっており、その空白を、駄目駄目な二人の男がもがく姿を丁寧に描いています。女たちはそんな男を見て「男って、莫迦ねえ」って言っているのでしょうね。
本当に西川美和という監督は、怖いひとです。
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