私達3Dにとって、忘れたくても忘れられないイベント。
このイベントをやってなかったら、たぶん3Dとしてパフォーマンスはやっていなかっただろう。このイベントで、ショーの難しさ、おもしろさ、を勉強させてもらった。おまけに胃も痛めた。そんなほろ苦い、思ひ出のイベント。
去年の12月中旬の週末、計6回ホテルの宴会場で、忘年会の余興をした。
このイベントは、私達3Dの師匠、TOY THEATERから「軽い気持ちで、出れるイベントだから、一緒に出てみない?」と誘われ、出ることになった。
まあ、その後の、「パフォーマンス終わったらおいしい飯と酒飲み放題だよ、おまけにデザートも。」という言葉に乗って即答で、出ます!と言ってしまった。相変わらず酒と甘い物に弱い、3D 。
しかし3Dは、ちゃんとしたショーにほとんど出た事がない。ほぼデビュー戦である。おまけにTOY THEATERとからむというプレッシャー。
北海道で1,2を争うパフォーマンスユニットTOY THEATER.今年は静岡のワールドカップにも出たほどの実力者である。
そんな人達と一緒のステージに立てるというのは光栄であるが、かなりの
ネガティブユニット3Dは、引き受けなければ良かったと後で後悔する。
まず自分達のネタを考えなければならない。無い知恵絞って考えまくった。
危なく知恵熱が出るほど。なんとか7分程度の物ができた。今回の私達の役割は、TOY THEATERのショーの場繋ぎ。バルーンを配る衣装に着替えるのに、5分ぐらい必要なので、その間を3Dのショーにあてる。
その頃の3Dは、5分以上のショーをやったことがないので、かなりテンパッタ。
なんとか、打ち合わせ、通し稽古をし当日を迎えた。
本番の控え室で
「目がバッシャバッシャ泳ぎまくる」3Dがそこにいた。
Dメな人は飯が喉を通らない。おまけに寝れなかった。Dかい人は私よりもショーの経験が豊富なので軽く余裕の表情。ショーの前にバクバク飯を食ってた。衣装に着替えた時も、「
シャツの襟出した方が良いですよ!」と私にアドバイスをくれた。なんとも頼もしい相方である。しかし私は全く余裕がない!
これから葬式にでも行くかのような表情だった。
その日は、私の古くからの友人であり、同じパフォーマーのかっしーも見に来ていた。心配で。私の表情を見て、いたたまれない気持ちになったと言う。「あんなにヤラレテイルおまえの姿を見るのは初めてだ」(後日談)
私に優しい言葉をかけてくれるも、全く耳に入ってこない。唾が飲み込めない。そんな状況の中、初日の本番を迎えた。
TOY THEATERのショーが終わり、3Dがステージへ。
その時の私の状況は「開き直りの精神」。もう当たって砕けろ!ある意味「バンザイアタック」。
蓋を開ければ、自分のルーチンもノーミス。パッシングも1,2回のミスはあったが、なんとか無難にこなせた。
Dかい人の5グローボールでの時に事件は起きた。
ノートークと決めていたのに、Dかい人がたて続けにドロップし、私に「このままでは終われない」と目で懇願された。しょうがなく、私「もう1回お願いします。」と喋ってしまう。
なんとか滞りなくショーを終え、控え室に戻ると、Dかい人平謝り。「本番に入ってからいきなり緊張して、覚えてませんでした。」と言う彼のシャツの襟を見て、
愕然とする!
「シャツの襟出て無いじゃん!!」
さっきの頼もしい相方は何処に行ったのよと、心の中で思う。
その後は言うまでも無く、二人反省会!控え室でしこたま飲んだ後、マックでうなだれながらの反省。憔悴しきって帰宅する。
その後、2日目以降は、段々なれていき、だいぶ余裕も出てきて、無事最終日を迎える事ができた。
そして今年も、呼んで戴けることになった。3Dにとってはこのイベントで成長させてもらった。今年は去年のリベンジをするつもりで頑張っていきたいと思いやす!

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