平成18年度第11回スルガカップ争奪静岡県サッカー選手権大会
兼 第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 静岡県予選
清水エスパルス vs 東海大学海洋学部 at 静岡大学グランド
※試合前のピッチ。雨降る土のグランドは水田のような状態・・・
≪試合結果≫
清水エスパルス 6−2 東海大学海洋学部
≪得点者≫
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山崎竜男(卓哉の左クロスを慶治がヘッドで落とし竜男が決める)
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山崎竜男(彬の縦パスに抜け出した慶治が右クロス、竜男ダイレクト)
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山崎竜男(神田からのフィードをGKキャッチミスで竜男押し込む)
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小泉慶治(右CKが低い弾道で直接決まる)
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藤牧祥吾(小出左クロスをヘッドで合わせる)
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滝戸諒(クリアボールを拾い25mミドルがライナーで決まる)
≪スタメン≫
-----マッチ--竜男----
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卓哉-------------慶治
-----神田--ヤス------
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小出--渥美--タッキ--彬
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---------晃太--------
≪選手交代≫
OUT 晃太 ⇒ IN 渉(GK)
OUT 竜男 ⇒ IN 藤牧(FW)
OUT 神田 ⇒ IN 圭吾(CB)
OUT ヤス ⇒ IN 江守(LSB)
≪ポジションチェンジ≫
小出 ⇒ LSH
卓哉 ⇒ CH
彬 ⇒ CH
渥美 ⇒ RSB
≪警告≫
鍋田圭吾(バックチャージでPKを献上)
≪後記≫
伝統ある天皇杯に初参戦の我らがエスパルスユース。天皇杯参戦の情報を聞いた2月からこの日をずっと楽しみにしていた。佐野と駿はU-19代表インド遠征で不参加で、更にマサルがケガで離脱。大学生相手に厳しいチーム事情だが、日々鍛えられている清水ユースはそう簡単に負けるはずがない。雨にも負けずハイテンションで静大へと向かった。
静大に着くと守衛さんに駐車券なるものをいただき、グランドの横に車を停めさせてもらう。早朝に比べ雨の勢いは弱まったが小雨状態が続いていた。それでも昨夜から今朝の豪雨により雨水が蓄積されたグランドは田んぼ並みにベトベト。それでも試合は行なわれます。しばらくグランドを見渡しサポートする場所を探す。清水のベンチに近い見やすい場所がゴール裏の階段通路にあったのでそちらに民族大移動。なんだかんだで試合は始まった。
ベトベトピッチの中、選手達はいつものように円陣を組んで試合に臨んだ。試合前のアップを見る限り、清水ユースの方がレベルが高いのがわかった。しかし何が起こるかわからないのがサッカー。おまけに清水ユースの選手は恵まれた環境でサッカーをしているので、土のピッチで試合をするのは小学校以来という選手も多数いるようだ。
守護神晃太がゴールキックを蹴る場面。水溜りの少ない所にボールをセットして蹴る。助走するとヌルっと軸足が滑って非常に危ない。
試合は一方的に清水が攻めるが、慣れないピッチコンディションに苦しみ、シュートを放つもボールが水溜りで止まってしまい、なかなか得点が奪えない状態が続いた。そして前半開始25分頃ついに待望の先制点が生まれる。卓哉の左クロスを慶治がヘッドで落とすとGKは触れず竜男に。竜男も一度空振るが、もう一度冷静にシュートを放ちゴールネットに突き刺さる。更にまたも竜男が慶治のクロスを右足ダイレクトで決めて2−0と突き放す。
後半に入っても清水は攻撃の手を緩めない。後半開始5分、竜男がGKのキャッチミスをつきハットトリックを達成。なんだか相手のGKがちょっとかわいそうでした。もっとピッチがよければ抑えられたんじゃないのかな・・・。でもサッカーに遠慮や手加減は必要ない。更に4〜5分後、慶治の蹴った右CKがニアでバウンドして水溜りによりコースが変わり、ボテボテに転がって、ニアにいたDF2枚とGKは触ることが出来ずそのままゴールイン。これも相手にとっては事故みたいなゴール。
↓の写真はそのゴールが決まったCKのシーンです。
これでも天皇杯です。ピッチはもうグチャグチャで特に左サイドはかなりぬかるんでいたが、小出が高い技術で何回もサイドを突破してクロスを入れていた。相手右サイドバックはかなり手こずっていた様子。しかし慶治のゴールから約10分後に相手に不意打ちのループシュートを決められてしまい失点してしまう。一瞬の出来事に唖然としました。ゴールを決めた海洋のIはチームで1番のテクニシャン。
その約5分後、最近調子を上げてきたフジェジンこと藤牧が小出の左クロスをヘッドで合わせて5点目を決める。
↓の写真は相手ゴールキックを蹴る時にラインギリギリのところで待ち伏せしてGKにプレッシャーを与える戦術。相手GKはゴールキックの際に必ずと言っていいほど軸足を取られボールをミート出来なかった。この戦術により何回もボールを奪ったが、ゴールすることは出来なかった。フリーでマッチがGKと1対1になった場面もあったが、ゴロで蹴ったシュートは水溜りという守護神にガッチリセービングされてしまった。
それから10分くらい経過すると、今度はペナで圭吾がクリアの際に相手を突っかけてしまいPKを献上。キッカーは海洋I番。これが決まってしまい、5−2となる。しかし5分後、彬がFKを蹴ると相手がクリアし、こぼれ球をタッキーが拾って、すかさずシュート。弾丸ライナーのシュートは低い弾道でそのままゴールネットに突き刺さった。これで6−2。もう勝負あったって感じ。
その後も得点を狙い続けた清水だったが、ゴールは決まらず6−2で記念すべき天皇杯一回戦をモノにした。天皇杯といえば元旦国立からアジアに繋がる大きな大会。このようなピッチコンディションで試合させるのは両チームとも気の毒だと思う。選手達もいつも以上に体力消耗と筋肉疲労があったに違いない。プリンスリーグやクラセンなど大事な大会がいっぱい続くので、ケガにはくれぐれも気をつけて欲しい。こんなピッチでは怪我してもおかしくない。もうちょっといいコンディションで試合してれば中身の濃い試合になったんだろうな・・・。まぁ勝ったからいいんだけどね。
お互いユニフォームが泥んこ。洗濯大変ですねぇ・・・。
最悪のピッチで戦った両チームのみなさんお疲れ様でした。
エスパユースチーム初出場の天皇杯。
まず1勝!ここから始まる。目指せ元旦国立!やるからには本気だよ!!
※試合後挨拶に来た泥まみれの勇者達。次も大量得点ヨロシク!!
次回6月4日藤枝明誠高校グランドにて「S.J.FANANN」と対戦。
頑張れ!SUPER ORANGE BOYS!!