JUBILO磐田 0-1 清水S-PULSE
得点者:
89分 チョ・ジェジン(清水)

今年2度目のダービー。
会場はエコパ。独特の雰囲気がある自前のスタジアムを捨ててだだっ広いスタジアムを選択してしまった磐田。ここにいくら人が入ろうが自前のスタジアムに埋め尽くす観客の雰囲気には敵わないと思うのだが…。

横断幕は今日はゴール裏のみしか掲出できないのでひしめき合う。

「狙うは磐田の首ひとつ」
ダービーは単なるリーグ戦の1試合ではない。そんな想いがこもったサポーターの気持ちがここに表れている。サポーターもいつもより早く試合前から応援をし、独特の雰囲気を作っていく。

試合開始。
児玉を出場停止で欠く清水は左SBに兵働、中盤にエダを起用して試合に臨むがその左サイドを徹底して狙われる。バイタルエリアでもなかなか相手のボールを奪えず際どいミドルシュートを浴びるなど劣勢の状態。ここで健太監督は28分にはエダを下げて岩下を左SBに投入して兵働を本来の中盤に据える。結局前半はこのまま押されっぱなしで終える。

迎えた後半も押され気味。
両サイドが中に絞り過ぎなのか次々にクロスをあげられる。それでも中央の和道とアオの2人が次々にこのクロスを跳ね返し清水に厚い壁を築く。時間が進むにつれて清水もチャンスを作り、淳吾やフェルナンジーニョ、ジェジンの惜しいシュートが続くが全て防がれる。しかし選手もサポーターも誰も諦めていなかった。
2分と掲示されたロスタイムのまさに2分を過ぎようかという時間、右サイドでフェルナンジーニョが粘ってファウルをもらいFK、淳吾が二アサイドに低いクロス、ここに飛び込むのはジェジン、ジェジンのダイビングヘッドが磐田のゴールマウスを撃ちぬいた瞬間、ゴール裏は歓喜の渦。直後のプレーを跳ね返した瞬間。ダービー連勝が決まった。

試合終了直後のひとコマ。
試合前に挑発するかのように掲出されていた「PRIDE OF IWATA」は試合が終わる前には片付け始められていた。それも警備員かスタッフによって、プライドを賭けてこちらへ挑発して掲出したはずの横断幕が負けそうになると第三者に頼んで片付ける。その程度のプライドって事なんだろう。負けても相手に何言われても自分たちがプライドを賭けているものをプライドをもって片付けられない事が気の毒である。

選手挨拶。
ゴール直後、興奮のあまりユニフォームを脱いだジェジン。警告を貰った上にすぐにピッチに戻れなかった。それを批判する奴もいるだろうけど、俺はそんな熱いジェジンが嬉しかったね。ダービーで9得点、これだけダービーで強い男は本当に頼もしいね。和道もアオもよく耐えたし、途中から入った岩下も本当に体を張ってくれていた。とにかく全選手よく闘った。サポーターも闘った。だからこそ最後の得点に繋がったと思う。
ここで1週中断が入るがしばらくはダービーの勝利の余韻にひたりましょう。だけどこういう連勝を続けていながら下位のチームには苦戦している現実がある。次の甲府戦、サポーターとしてもう一度気を引き締めましょう。
だけど最後にこれだけは言わせて。
SHIMIZU REAL SHIZUOKA

0