□ 「清く、正しく、美しく」
「清く、正しく、美しく」。昭和のアイドルをみてきた一人とし
て、それは女子アイドルの常識、王道だとずっと思ってきました。
そんな私にとって、清くも美しくもないアイドルが、人気を博し
て、話題になっている昨今の状況は苦々しい限り。
そんな中で一服の清涼を与えてくれたのが、AKB48の渡辺麻友。
中1だった2006年にAKB48の3期オーディションに合格、4人組ユニ
ット「渡り廊下走り隊」のメンバーとして人気爆発、「総選挙」
で「神7」最年少メンバーとなって以降の活躍はご承知の通り。
「アイドルサイボーグ」の異名をとる完璧なアイドルぶりはまさ
に 「清く、正しく、美しく」の「王道」をいくものでした。
□ 「純・アイドル」渡辺麻友の「卒業」
月日は流れ、そんな渡辺麻友もAKB48を、アイドルを卒業する日
がやってきました。長年「マユユ命」だったおた友に誘われて
先週さいたまスーパーアリーナで行われた「渡辺麻友卒業コン
サート〜みんなの夢が叶いますように〜 」にいってきました。
冒頭、思い出の曲「初日」のあと、「渡り廊下走り隊」時代の
名曲「完璧ぐ〜のね」でいきなり涙腺ウルウル。オリジナルの
「渡り廊下走り隊」のメンバー、多田愛佳、平嶋夏海、仲川
遥香も登場して会場のボルテージも一気にヒートアップ。
アンコール含め35曲を超人的な早着替えで披露くれたマユユ。
AKBグループの斜陽が目立つ今日この頃ですが、「王道アイドル」
のもつ別格のオーラ、そして人気をみせつけてくれました。
しかし、彼女が後を託した後輩たちにその輝きを求めるのは正直
ムリでしょう。「純・アイドル」渡辺麻友の卒業とともにAKB48
も遠からず「終わりの終わり」を迎えることになるでしょうね。
マユ、11年間お疲れ様でした!
※「おとゲー」2017/11/5号掲載

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