□「なにわなでしこ」の「ド根性」
大阪の難波を拠点にするAKB48の姉妹グループ、NMB48。そして
そのNMB48の結成以来8年間、キャプテン&絶対的エースとして
チームを牽引してきたのが「さや姉」こと山本彩。
今でも忘れられないのが、2011年に日テレで放映されていた
NMB48初の冠番組「なにわなでしこ」の一場面。罰ゲームで
「サソリのからあげ」を食べることになったメンバーが「こんな
事をする為にアイドルになったわけじゃない」と泣き出した時、
山本彩が一喝。
「そういう事をしないと、私たちは上にあがれないんだよ!」
あっぱれな「ド根性」。当時はまだ高校に通いながら、レッスン、
公演、取材、そして毎週の東京ロケ...過酷な毎日をおくって
いた彼女に、なんとしてでも「上にあがる」という強い思い、
プロ根性をみせられた思いでした。
□「さや・みるきー」の時代
山本彩がたぐいまれな「ド根性」」とダンス、歌・トークそして
卓越したリーダシップを兼ね備えた「剛」のアイドルだとすると
「難波のツートップ」としてNMBを支えた「みるきー」渡辺美優紀
は「柔」のアイドル。「千の表情」をもつ笑顔と「釣り師」と呼
ばれるテクニックでファンのハートをわしづかみしてきました。
山本彩が渡辺美優紀を「みるきー」と呼ぶのに、なぜか渡辺は
「さやかちゃん」。。。その微妙な関係性がNMBファンからする
とまたいい感じ。「さやみるきー」は女性グループアイドル史上
に残る最強のコンビだと思います。
そんなみるきーも2年前にNMBを「卒業」。山本彩も当時「卒業」
を考えていたようですが、グループに残って後輩たちを支える
道を選んだとインタビューで答えていました。
□「万博公園」の「さよなら、さやか〜」
そして山本彩にも「さよなら」の時が。。。今年の夏のツアーの
初日、突然のの卒業発表。近々とは思っていたけど、そのニュー
スを聞いてさすがに動揺しました。
卒業コンサート、「さやか、さわやか、さよなら、さやか〜」は
、10/27に1970年の万博跡地に作られた「万博記念公園」でグルー
プ史上初の3万人規模、そしてオールスタンディングで開催!
体力的な不安があったけど、これは出動するしかない。
開演前のグッズ販売からほぼ4時間立ちっぱなしはさすがにきつ
かったけど、その甲斐はありました。山本彩が全曲出ずっぱり、
圧倒的パフォーマンスで8年間の集大成をみせくれましたから。
コンサートの終盤には山本彩と共にNMB48を創り上げた一期生の
卒業生が続々登場。そして会場のボルテージは渡辺美優紀が自身
の卒業曲「僕はいない」で現れたとき最高潮に。私の涙腺も崩壊。
久々の「さやみるきー」最高でした。
「彩ねえ」の卒業でNMB48の「パート1」も完結。私はしばし
彼女への感謝とこの8年の余韻に浸ることにいたしましょう。
「さや姉、8年間本当にありがとう!」
※「おとゲー」2018/10/28号掲載

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