□「オクトパストラベラーズ」の「8人の旅路」
「RPGのスクエニ」が満を持して昨年夏リリースした新作タイト
ル「オクトパストラベラー」。遅ればせながらこの素晴らしい
RPGのお話を。
「オクトパストラベラー」には、その名前どおり8人の主人公
が登場。メインのヒーロー(ヒロイン)とその仲間という形式
ではなく、8人それぞれが独立したストーリーのヒーロー(ヒロ
イン)。言ってみれば、長編小説でなく、短編のアンソロジー。
でもその物語の一編、一編が「珠玉」なんです。
物語の舞台「オルステラ」大陸も森、雪原、岩山、砂漠など変化
に富む広大な大地で、「8人の旅路」の物語を存分に楽しめます。
□「2D-HD」」と「ブレイク」
魅力的な世界観、キャラクターに目がいきがちですが、システム
的な仕上がりも半端ない。
まずは「2D-HD」。本作のグラフィックは昔懐かしい「ドット絵」
風。PSの登場以降当たり前になった3DRPGとは別世界。しかし、
「2D-HD」の名前どおり圧倒的に「美しい」。しかも2Dなのに
奥行がある。3DのRPGが「映画」だとすると、「2D-HD」は
「舞台」で演劇を見ている感じです。
もう一つが「ブレイク」。「オクトパストラベラー」の敵モンス
ターには「シールド」(見えないヨロイ?)があってこの「シー
ルド」を破壊して「ブレイク」するとと一気に大きなダメ―ジ
を与えられます。「ブレイク」した時のガラスが砕け散るような
エフェクトが最高で、戦闘が実に楽しい。スクエニの「ブレイブ
リーデフォルト」のシステムをうまく進化させましたね。
□パーティーの「自由度」
8人の主人公は「神官」「学者」「商人」「剣士」「踊子」
「薬師」「盗賊」「狩人」それぞれRPGではおなじみの固有の
ジョブ(「ベースジョブ」)をもっています。
最大4人までのパーティーをくめるのは、よくある設定ですが。
さらに「バトルジョブ」というジョブ追加が可能で、パーティー
編成の「自由度」が大きくあがります。例えば、「学者」の
サイラスは火、氷、雷の魔法を使えますが、「バトルジョブ」に
「神官」をセットすると回復役も兼任できます。
実用的なのが、「商人」と「盗賊」。「商人」はフィールドを
移動するだけでお金がどんどんたまるし、「盗賊」は、「盗む」
技を使って、モンスターだけでなく、村人たちからも次々をアイ
テムを盗みまくり。思わず「快感!」ですな。
※「おとゲー」2018/12/23号掲載

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