□読者からのお便り
前号の「少年・少女よ、死ぬなかれ」に対し、かってイジメでつらい目にあ
ったという読者の方からお便りをいただきました。
「辛ければ逃げればいい」それは決して恥ずべきことではなく、むしろ個
人に与えられた権利であると考えます。大事なのは、我々大人や社会が逃
げ道を作ってやる事であり、逃げたという事実を無償で受け入れてやる事
が、自殺防止の第一歩であると思います。
ありがとうございます。私もまったく同感です。
イジメとは呼べないかもしれませんが、大人もまったく同じです。様々なス
トレスを背負い込み、ウツ状態になったり、ひどい場合には自殺に至ってし
まう大人(特に30〜40代)も後をたちません。むろん無条件に周囲に甘えな
さい、というつもりはありませんが、特にマジメで頑張り屋の方ほど危険で
す。過度に「我慢」せず「逃げて」ください。
□「逃げ場」としてのゲーム
そして大人にとっても最上の「逃げ場」は家庭、家族です。私もハードな仕
事を終え深夜に帰宅したとき、どれだけ娘たちの寝顔に安らぎを覚えたこと
でしょう。「セーラームーン」や「ポケモン」の話にどれだけ癒されたこと
でしょう。
「ゲーム」も私にとっては大切な「逃げ場」です。酒もギャンブルも無縁な
ので、その代わりにゲーム世界に没入することで精神面のバランスを保って
いる感じです。すぐれたゲームほどその「世界」での体験はリアル。ハイラ
ル平原やザナルカンドにいったん逃げ込んで、そこでリフレッシュしてまた
現実世界に復帰する感じでしょうか?
何度か書いていますが、そのゲームの話を子供や友達とできればさらに楽し
い。手前味噌かもしれませんが、親子がわくわくしながら「ゼルダの伝説」
の発売を待っているような家はきっと素晴らしい「逃げ場」なのだろうと
思うのです。
※「おとゲー」2006/12/1号掲載

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