終章 クリスの明日
ハルモニアの支援
仮面の神官将、ルックは自らがもつ「真の風の紋章」を
奪った他の真の紋章の力で破壊しようとしていた。
ルックは紋章破壊の儀式のために去り、後に黒い服の男、ユーバーの
率いるハルモニア軍が残り、ブラス城を包囲していた。
じりじりとクリスたちが追い詰められたとき北東から新たなハルモニア軍が現れた。
もはやこれまで、と思ったとき神官将、ササライの率いるそのハルモニア軍は
ユーバーの軍に襲いかかった。
チャンス!クリスたちもその機を
逃さず反撃。撃退に成功した。
ササライは
「ルックはハルモニア本国の意向を無視して、自らのために暴走している。」と
ユーバーの軍を討った理由を語った。
儀式の地へ
もし「真の風の紋章」が破壊されれば世界のバランスは崩れ、
グラスランドが丸ごと消滅してしまうような巨大なエネルギー暴走が起こる。
クリスたちは儀式の地へ急いだ。
儀式の地の奥に進んだゲドたちはユーバーと戦いこれを破った。
「立ち去れ。ここは人の住む世界だ。」
ゲドは剣をつきつけていった。
ヒューゴたちはセラと戦っていた。セラは満身創痍になってもこういった。
「命に代えても...この紋章は渡しません。」
それがセラの最後の言葉になった。
クリスの明日
クリスはゼクセン騎士団の面々と久々にブラス城に戻ってきた。
最後のルックとの戦いはきつかった。でもそれももう遠い昔のことのように思える。
クリスは一人の娘としてグラスランドに赴き、
ユンと出会ったときのことを思った。
ユンの魂はグラスランドの風の中で生きている、そう感じた。
自分は結局、ゼクセン連邦を守る騎士団の団長なのだ。
「白き乙女か...」
クリスはクスリと笑った。
<完>

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