昨日、競輪に行き喫煙室でタバコを吸っていたら
1人の男が入って来てタバコに火をつけようとして
いたがライターのガスがなくなったのか、なかなか
火がつかない。
何度やっても火がつかない。
カチャ カチャとやってるが火はつきそうもない。
僕の顔を見て ライターを貸して欲しそうな目を
していたが僕は無視していた。
「すいません、 ライターを貸していただけません?」
「どうしたの? 火がつかないの?」と言うと
「ガスがなくなったようです」と言うから
「あんた、バカじゃないの? 見て解ると思うけど
そのライターは左手用のライターだぞ!右手で火を
つけようなんて無理だよ」と冗談を言ってみた。
すると男は「えっ?! ライターに右手用と左手用が
あるなんて初めて知った!」と驚いている。
僕は「試しに左でやってごらん 火はつくと思うよ」
と言うと 男は左手でライターの火をつけようと
していた。
ところが たまたま火はついてしまった。
男は「本当だ! 左手でやったら火がついた」と
驚いていた。
たまたまだよ! 右手だろうが左手だろうが つかない
ものは つかないんだよ!
冗談で言われたとは思わないの?
男は左手用のライターの見分け方は 何処を見れば
いいんですか?」 と真剣に聞くから「そんなのは
長年の勘だよ」と言うと「わかりました。 勉強に
なりました」と言って 部屋を出て行った。
まさか ほんとうのことだとは思っていないだろな?
その話を聞いていたほかの男達が 男が部屋を出た
瞬間 大笑いをしていた。

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