昨夜、公園で少し練習をして歩いて帰る
途中の話です。
信号もない小さな十字路に差し掛かった
時、右の細い道から乗用車が走ってきた。
左折のウインカーを出していたが、僕は
一旦停止をするだろうと思い、そのまま
十字路を通り過ぎようとした。
ところが、その車は一旦停止もせず、左折
するのに右から車が来ないかを確認する
だけで、左にいる歩行者の僕の方を見る
こともなかった。
危うくぶつかりそうになったから僕は後ずさり
して、難を逃れた。
腹が立ったから、その車の屋根を手で叩いて、
運転手に注意を促した。
すると、その車は急にバックをした。
先に行け ということだと思い、歩こうとしたら
その車は突然、こっちに向かってきた。
僕は慌てて、後ろに下がったが、車は停まって
またバックして行った。
「なんなんだ! この車は!」と思ったが、構わず
また歩き出そうとしたら、その車がまた、こっちに
向かって来て、僕の直前で停まった。
これはからかわれてるんだ! と思い「このやろー」
と言いながら運転席の方に行ったら、その車はすごい
勢いでバックして行った。
そして離れたところまで行って、ライトを消して停ま
っていた。
どうにも気が治まらない僕は、物陰に隠れてその車が
来るのを待った。
しばらく様子をうかがっていると、その車が動き出した。
僕は慌てて、民家の軒先にあった植木鉢を持って道路に
飛び出した。
もちろん、植木鉢は車にぶつける振りをして、驚かせる
だけのつもりである。
ところがタイミングが早かったため、また車はバック
して行った。
こうなったら意地である。 僕はまた物陰に隠れた。
しばらく待っていたら、また車が動き出した。
今度は慎重にタイミングを見計らった。
そして植木鉢を頭上に振り上げて飛び出そうとした時
誰かが僕の肩を叩いた。
振り返ると、知らない人がいて「お宅、私の家の植木鉢
を、どうするつもりだね?」と言っている。
僕は、口ごもりながら弁解しようとしてる時に、その車が
通り過ぎようとしていた。
慌てて「こらっ! とまれ!」と叫んだが、当然ではあるが
とまるはずがない。
僕は植木鉢を元の所に戻していると「警察呼びますよ!」と
言われた。
腹が立っていた僕は「何の被害も与えてないだろう?
呼びたかったら呼べよ!」と言って強引に帰って来た。
「あのヤロー・・ふざけやがって!」
腹が立つやら、情けないやらで、飲んでる酒も美味しくない。
今夜は眠れるだろうか?
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