「彩雲国物語 〜黄金の約束〜 雪乃紗衣 ★★★★☆ 」
本の感想
秀麗の家の前で行き倒れになっていたのは、家人である静蘭の旧友、浪燕青だった。居候として転がり込んでくることになった彼は、侍童姿に扮した秀麗とともに、猛暑のため夏バテで倒れる官吏が続出して、人手不足となった戸部へ手伝いにいくことに。
新しい登場人物を含めて、この本に出てくる人達は、やたら表と裏の顔を持っています。そういう設定は、面白くて好きなのですが。
いい男を出しすぎじゃないでしょうか。嬉しいけど作品としてのレベルを下げかねない気がします。
もともと1冊で終わりの予定だったと書いてありましたので、1巻目がまとまりすぎてるのかも知れません。
シリーズ2弾となるわけですが、1冊目にくらべると感動は薄いです。魅力的な登場人物が揃ってるので、もう少し一人一人のエピソードを増やして内面的な魅力にまで掘り下げて欲しいと思うのですが。
でも、やめられない止まらない、の面白さなので、そんな文句は贅沢かも知れません。

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