子育ても上手くいかず、姑のいやみに落ち込む小夜子は、思い切って仕事を始めることにした。雇い主の女社長・葵は顔見知りではないものの、大学の同級生だった。小夜子と葵の関係、葵の学生時代の友人関係について描かれている。今年度直木賞受賞作。
サザン、佐野元春、デビッド・ボーイ、ディスコ。彼女たちの学生時代は、私と同じくらいの設定。
そこへ、子育ての悩み、夫への不満とくれば、共感することも多い。
けれど、共感することより、反発することの方が多かったのです。
こんなマイナス思考な女性は苦手。自分も含めて、これが現実的なのかとも思うけれど、そうじゃないと思いたい。
女性は、もっと強くてもっとしなやかに生きているはず。
葵とナナコの学生時代の描写は繊細で良かったけれど、ここでもやはり、陰湿すぎる気がして気が滅入ってしまいました。
評価の高い作品だけれど、私には合いませんでした。
加納さんの「ささらさや」も、苦手だったのですけど、どうやら「弱いお母さん」がダメなのかも・・・。

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