「彩雲国物語 〜心は藍よりも深く〜 雪乃紗衣 ★★★★★」
本の感想
過去に影月の村を滅ぼした奇病が、また虎林郡の山村で発生したことを知った影月は、過去の経験を活かし、少しでも流行を食い止めるため現地へ向かう。それを知った秀麗は、奇病の対策と、茶州改革のための案件を通すために大奔走する。シリーズ第8弾。
ああ、やはりこの作品大好きです。
途中、稚拙とも思える浮いたギャグとか、遊びすぎな部分もあるのですけど、ところどころ心に沁みる煌くような文章があったりしてイマイチな部分は全て帳消し。
そして、またすごく魅力的なキャラが出てきました。黒州の櫂州牧。
80歳過ぎのイイ男にときめいてしまいました。
縹家の当主らしき怪しい男性も出てきてしまいましたし。毎回、新キャラが出てくるのですが、収集つくんでしょうか。
王都のドタバタコメディー(?)も面白いけれど、やはりメインの「影月編」に胸を打たれます。
いろいろなことがわかってはきましたが、まだクライマックスは先、ということで、とても次巻が待ち遠しいです。
あとがきでは「影月編」は次回で完結と書かれていたので、彩雲国物語自体の終わりではなさそうな書かれ方にホッと胸を撫で下ろしました。
4件本屋を回ってやっと手に入れたのですが、4件目の店員さんも、この作品知ってました。なんだか嬉しい。

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