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2008/10/2

081001:榊原先生取材/『創健堂整骨院』  【取材ログ】
2008年10月1日(水):晴れ

この日、詳しくお話を聞くため、榊原先生の整骨院を訪ねた。
・【創健堂整骨院】 http://www.geocities.jp/kyoto_soukendo/

そして、この8月から"治療モニター"として今回のプロジェクトに参加されている
【原本和市さん】にもお会いすることができた。
原本さんは、7年前(2001年5月)の交通事故で左足の膝から下を失った。
お二人のお話に納得するのと同時に、医療現場、保険制度に行政、
そして当事者である患者の関係に、矛盾があることを知った。

原本さんは、現在、義足を使った生活をされている。
義足は、患者それぞれに合わせオーダーメイドされている様に思うが、
個人の身体に合わせ制作されているのは"ソケット"といわれる
患部との接触面のパーツ部分だけである。
この"ソケット"を作る技術に於いては日本は世界レベルらしいのだが、
それ以外の部品に関しては海外からの既製品がほとんどらしい。

榊原先生は、ある義肢装具士の方にも今回の件を相談されている。
そこでのヒアリングで大きな問題を発見する。
いまの義足は"くるぶし"、つまり足首部分が固定されて動かないので、
「つまづきやすい」との配慮から、残っている足よりも、
立ったとき"1センチほど短く作られている"。
その方が、姿勢を傾けやすくなるからだという。
これは、「片方は裸足で、片方は靴を履いている状態」と同じである。
しかも、この配慮の根拠は「歩くとき、つまづきやすい」からで、
このままでは、ただ立っているだけでも"姿勢が崩れている"ことになる。

原本さんの義足には、この問題にもう一つ矛盾があった。
義足の制作は、患者を担当したドクターの指示により、
メーカーの技士が制作するのだが、義足の出来の最終判断は、
患者本人の"装着感"に委ねることになる。
実は、原本さんの義足は右足よりも"2センチ長い"。
クリックすると元のサイズで表示します
原本さんがその"装着感"にOKを出したからだが、
彼は「義足は1センチ短く作られている」と教えられていた。

もう一つ。
「幻肢痛」の症状に苦しんでいるのは、手をなくされた方よりも、
圧倒的に足を失った方の方が多い。
バランスが崩れた生活。姿勢の問題が影響しているとの仮説が考えられる。

原本さんは、現在、「たこ焼き屋」のマスター。
この夜は、榊原先生と原本さんのお店で、たこ焼きと生ビールで語り合った(笑)

「足をなくした時、考えるのは"生か死か"なんですわ。
 病院の屋上の手摺りを持ってて我に返ったことが何度もある」

「人間は弱いですよ。だからって、ほんとうは簡単に死ねんもんです」

「最初は半信半疑やった。でも先生に治療してもらって、
 痛みは消えてる。モヤモヤした不安や下向きの考えも減った」

「日本の義足は、水に入ったらイケナイんですわ。
 だから、私らは海にも山にも遊びに行けへん。もっと外出たいのに。
 でも、義足を持ってる人のほとんどは、外に出ない。
 義足が合わんで痛い方も居るし、やっぱり気持ちが引きこもってしまう。
 みんな、なにかを我慢してる」

「いまの技術やったら防水の義足くらい作れるやろに。
 僕らだって家族で温泉とか行きたい。
 でも、脱衣所からイヌみたいに四つん這いで、這いつくばってまで浸かりたない。
 まわりにもイヤな思いさせる。気ぃ使ってばっかりですわ(笑)」

「義足とか治療の技術とか、ここらの問題は全然進化してませんよ。
 国とか企業とかは、実はなんの研究もしてない。
 僕の治療だって、7年前の最初のころからなんも変わってない」

「心の痛みはある。でも心も体も人間の痛みでしょ?
 だから治せるんは、人間だけやないんかな…」

「"たこ焼き屋"やってるんは、立ち続ける仕事やから。
 まだ立てる、まだ立てると思ってたら、頑張れる」


原本さんの言葉は重い。

僕が出来る仕事はひとつ。
このモチーフを、僕自身の言葉でちゃんと伝えること。
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