水曜。K嬢と仏頭展へ行った。予約特典の仏頭ループタイをK嬢へのプレゼントにしていたから、ようやく現実が追いついた形となったわけだ。
トリを務めたブッダ・ヘッドは、ドラマティックと言っては罰が当たるかもしれないが、強奪や落雷の難に遭いながらも、1400年くらいを経て我々の前に降臨してくだすったワケで、無宗教のオレも平伏すほどの有難さを感じた。横から見た輪郭、ポップな耳たぶ、凄みや余裕。
十二神はイカしたロックスターの如し。ちょっとしたファッションが繊細かつ攻撃的であった。鎧のバックル部分とか、服の袖口とか、靴の先っぽとか。日本人の傾(かぶ)く精神みたいな独特の装飾感覚は、大昔から途絶える事なく続いているのでは、と思わせる。クールなんだけど、頭の上に干支の動物が乗っていたりして、愉快でかわいいところもある。クール・ジャパンは、かくあるべし。
最近、今の日本人の話し言葉で、どのくらいの昔の人々と意思疎通が可能か、という記事を読んだが、たとえば数百年前の庶民の話し方や生活の細部には詳しくわからない事がいっぱいあるのに、仏像は細かい装飾品まできちんと残っていたりして、その隔たりみたいなのがロマンを誘う気がする。時代を見つめてきた仏像に当時の事を尋ねてみたいものである。
MJ氏の絶妙な感覚により素晴らしい土産物にトランスフォームした仏頭を受け取り、藝大を後にする。
前から気になってた東京文化会館(これまたクール!)にて洋食をいただき、カラオケージョンして、帰宅。愉しい休日でした。おわり!


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