2020年の年明けに、NPO法人日本航海協会の本拠地でもある宮崎県の日向市を訪れました。元海技教育機構練習帆船「日本丸」キャプテン、そしてNPO代表でもある奥知樹さんとゆっくりと話す良い機会となりました。
日本航海協会は現在ミクロネシア型のアウトリガー外洋カヌーの建造を進めています。きっかけとなったのは、私たちと同じ「ホクレア号」。ホクレア日本航海を経て日本の航海カヌー建造に動く動機は、ほぼ同じといっても過言ではありません。奥キャプテンは2007年から何度もハワイに渡り、実際にウェイファウンディング航海術も実践から学ばれてきました。ホクレア世界周航のインド洋レグでのサポートナビゲーターを務められた西洋航海術・伝統航海術のどちらの経験も深い、日本屈指の船乗りとも言える人物です。
今後、航海カヌー建造に向けて瀬戸内伝統航海協会との協力関係を約束できました。
昨年、日向の海岸に巨大な丸木が流れ着いたそうです。おそらくマホガニーではないかということでしたが、この大木が舟底材となりアウトリガーカヌーの製作が進む予定だということ。まず目指すのは小笠原諸島。ミクロネシアからのカヌービルダーの招聘を予定しているそうで、その製作過程にも興味深々です。今後が楽しみな展開となりそうです。
【漂着した10m以上のマホガニーの大木】


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